イベントレポート
ADATA、SSD新製品を複数展示
~世界初A2対応microSDカードも
2017年6月5日 06:00
ADATAは、COMPUTEX TAIPEI 2017開催に合わせて多くのSSD新製品を発表し、会場ブースで展示した。
XPG GAMMIX S10
「XPG GAMMIX S10」は、ゲーミングPC向けのNVMe 1.2/PCI Express 3.0 x4対応M.2 SSD。コントローラはSilicom Motion製「SM2260」で、NANDフラッシュメモリにはMicron製のTLC 3D NANDを採用。DRAMキャッシュに加えて、NANDフラッシュメモリの一部をSLCキャッシュとして利用しており、アクセス速度は、シーケンシャルリードが1,800MB/s以上、シーケンシャルライトが850MB/s以上。ヒートシンクを装着することで、高負荷時でも安定して速度が発揮されるという。容量は256GB/512GB/1TBを用意。保証期間は5年間。日本での発売時期は未定。
SX9000NP
「SX9000NP」は、昨年(2016年)のCOMPUTEXに合わせて発表された「SX8000NP」の上位モデルで、ハイエンドPCをターゲットとした製品。NVMe 1.1/PCI Express 3.0 x4対応で、コントローラはMarvell製「88SS1093」を採用。
NANDフラッシュメモリには、2D Toggle MLC NANDフラッシュメモリを採用するが、将来3D NANDフラッシュメモリの採用も計画しているという。アクセス速度は、シーケンシャルリードが2,800MB/s以上、シーケンシャルライトが1,500MB/s以上。容量は256GB/512GB/1TBを用意。2017年第4四半期の発売を予定している。
SX6000NP
「SX6000NP」は、メインストリーム向けの製品。昨年のCOMPUTEXで、Realtek製SSDコントローラ「RTS5760」を搭載するSSDとして「SX7000NP」という型番の製品が展示されたが、実際にはSX7000NPはSilicom Motion製コントローラを搭載して発売された。そして今回、改めてRTS5760搭載SSDをSX6000NPとして発表し展示した。
NVMe 1.2/PCI Express 3.0 x2対応となっているため、アクセス速度はシーケンシャルリードが1,150MB/s以上、シーケンシャルライトが900MB/s以上と、上位モデルに比べるとやや遅め。NANDフラッシュメモリにはTLC 3D NANDを採用。なお、展示されていたものはDRAMキャッシュを搭載していなかった。容量は128GB/256GB/512GB/1TBを用意。2017年第3四半期の発売を予定。
エンタープライズ向けSSD
エンタープライズ向けM.2 SSDとして、2製品を展示。「IM2P33E8」は、NVMe 1.2/PCI Express 3.0 x4対応で、Silicom Motion製コントローラ「SM2262」を採用。TLC 3D NANDを採用し、アクセス速度はシーケンシャルリードが3,000MB/s以上、シーケンシャルライトが1,500MB/s以上。Power Loss Plotection、End-to-End Data Protectionといったデータ保護機能もサポートされる。容量は240GB/480GB/960GB/1.92TB。
「IM2S33D8」は、SATA 6Gbps対応モデル。コントローラはSilicom Motion製「SM2259」を採用。NANDフラッシュメモリはTLC 3D NANDで、アクセス速度はシーケンシャルリードが560MB/s以上、シーケンシャルライトが520MB/s以上。End-to-End Data Protectionなどのデータ保護機能もサポート。容量は240GB/480GB/960GB。2017年第4四半期の発売を予定している。