イベントレポート
【詳報】Dell、世界初の32型8K液晶「UltraSharp 32 Ultra HD 8K Monitor」
~フルHDパネル16枚分の解像度
2017年1月6日 04:00
米Dellは5日(現地時間)、米国ラスベガスで1月5日~1月9日に開催されている世界最大のテクノロジショー「CES 2017」の会場において記者会見を開催。PC用ディスプレイとしてフラグシップとなる「UltraSharp 32 Ultra HD 8K Monitor」を発表した。同製品は、世界初の32型8Kディスプレイで、PC用として販売されているディスプレイとしても初めて8K解像度をサポートした製品となる。
3,320万画素/10億色、280ppiという超高精細を実現
UltraSharp 32 Ultra HD 8K Monitorは、その名の通り32型/8K解像度(7,680×4,320@60Hz)のPC用ディスプレイ。3,320万画素/10億色、280ppiという超高精細を実現したパネルが採用されている。パネルの輝度は400cd/平方m、コントラスト比1,300:1という高精細、高コントラスト比になっているという特徴を備える。
画面サイズ | 32型 |
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解像度 | 8K(7,680 x 4,320@60Hz) |
視野角 | 178度 |
コントラスト比 | 1300:1 |
輝度 | 400cd/平方m |
カラーガンマ | Adobe RGB 100%、sRGB 100%、Rec709 100%、DCI-P38 98%、Rec2020 80% |
インターフェイス | DisplayPort 1.3×2、USB 3.0×4、BC1.2充電機能 |
このため、各種の色域でも広範囲をサポートしており、Adobe RGB 100%、sRGB 100%、Rec709 100%、DCI-P38 98%、Rec2020 80%に対応している。実機で確認してみると、280ppiという高精細はなかなか強力で、Windows 10のタスクバーを表示させ、以下の写真のように指の大きさと比較して見ると、かなり細かな文字になっているのが分かる。Windowsの表示dpiを大きめに設定して利用することになるだろう。
担当者によれば「8K/60Hzで表示するためには、Display Port 1.3のケーブルを2本で接続する必要がある。30Hzでよければ1本でも良い」とのこと。このため、8K/60Hzの表示を行なうためには、DisplayPort 1.3が2つあるGPUを用意し、かつケーブル2本で接続しなければならない。
米国での販売は3月22日からの予定で、Dell.comでの価格は4,999ドルからという。日本での販売などは現時点では未定だ。