イベントレポート
Mini-STXが今年中に普及の兆し。ASRockとECSに加えASUSも参入
2016年6月3日 08:57
2016年1月のCESで初めてお目見えしたMini-STX規格のマザーボードだが、2016年中に本格展開しそうだ。CESの時点ではASRockとECSがそれぞれ製品を発表していたが、COMPUTEX TAIPEI 2016ではASUSが参加表明を示し、ブースではMini-STX対応のマザーボードを3モデル展示した。
Mini-STXは「5x5」のコードネームで知られるフォームファクタ。Mini-ITXからPCI Express拡張スロットを省略し、ボードサイズを140×147mmとした。その一方でCPUソケットを備え、ユーザーが自身でデスクトップ向けCPUを装着できるようにし、性能や価格などの選択肢を増やした。
ASUSが展示したのは、Intel Q170チップセットを搭載した「Q170S1」、Intel H110チップセットを搭載した「H110S1」、「H110S2」の3モデル。いずれもLGA1151ソケットを備え、最大65Wまでの第6世代Coreプロセッサをサポート。メモリはDDR4-2133のSO-DIMMに対応する。
Q170S1とH110S1はチップセット違いのモデルで、そのほかの仕様はほぼ共通。ストレージインターフェイスはSATA 6Gbps×2で、拡張スロットはM.2×2(うち1基はSSD用、1基はWi-Fi用)。インターフェイスはUSB 3.0×5(うち2基はType-C)、HDMI×2、DisplayPort、Gigabit Ethernet、音声入出力などを備える。一方H110S2はHDMIを1基とする代わりにUSB 3.0を2基、Gigabit Ethernetを1基増やした。
また、ASUSはマザーボードに加え、Mini-STXを採用したPC「VivoMini」も展示。CPU/メモリ/ストレージ周りの仕様は上記のマザーボードと共通だが、インターフェイスはUSB 3.0×4(うち1基はType-C)、USB 2.0×2、DisplayPort、HDMI出力、DVI、シリアルポート、音声入出力などを備える。
なお、会場ではECSがMini-STXマザーボード「H110H4-S」、ASRockも「H110M-STX」を展示している。ASRockの製品については、CESの時点ではコールドモックであったのだが、COMPUTEXではホットモックが置かれていた。