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Parrot、重量500gで25分飛行を実現したカメラ搭載ドローン
(2016/3/1 19:26)
仏Parrotは、レジャー用小型ドローン「Bebop 2」を3月下旬より国内発売する。税別価格は67,500円。
Bebop 2は、魚眼レンズカメラ搭載のクアッドコプター。本体重量500gという軽量な筐体と、容量2,700mAhのリチウムイオンバッテリおよびコンポーネント設計の最適化により、同重量クラスのドローンとして初となる飛行時間25分を達成した。本体は軽量ながら、ガラスファイバーで強化されたシャーシと耐衝撃性素材の脚部により、堅牢製も維持しているとする。
前モデル「Bebop」のユーザーから得たフィードバックを参考に、前述の飛行時間の延長だけでなく、搭載する魚眼レンズカメラに30度の俯角を与え、地表の撮影範囲が拡大している。
大型化された3枚羽根プロペラにより、水平方向の最高時速は60km、垂直方向で最高時速21kmを実現し、最高速度まで14秒(最高速度からの制動時間は4.5秒)で到達するほか、高度100mまで20秒以内に到達可能。また風速63kmの向かい風でも飛行が可能で、モンブランにて高度3,300mでの飛行テストを実施しており、最高高度4,000mまで飛行可能としている。
なお本製品ではプロペラ接触時に緊急停止する「カットアウト・セーフティ」機能を搭載しているため、前モデルに付属していたプロペラガードは省かれている。
本体には、速度を決定する垂直安定化カメラ、高度を分析する超音波センサー、気圧センサー、傾きを検知する3軸ジャイロスコープ、速度を測定する加速度計、向きを判別する3軸磁力計、位置を特定するGNNS(GPS+GLONAS)チップセットという7つのセンサーと、2コアプロセッサ+4コアGPUを備え、高速飛行と安定した動作を実現している。
そのほかの仕様は前モデルから引き継いでおり、内蔵メモリは8GBで、視野角180度の魚眼レンズを備えた1,400万画素のカメラを搭載。1,080p/30fpsの動画、4,096×3,072ドットの静止画記録に対応。動画形式はH.264で、静止画はJPEG、RAW、DNGの3形式で記録できる。
本体サイズは382×328×89mm(幅×奥行き×高さ)。本体色は白と赤の2色。
機体の操作は、iOS/Android搭載スマートフォン/タブレット用アプリ「FreeFlight 3」のほか、リモコン製品「Skycontroller Black Edition」より行なえる。
Skycontroller Black Editionを利用すると、Wi-Fiの通信距離を最大2kmまで拡張(通常時は300m)できるほか、HDMI出力にHMDを接続すれば、テレメトリ表示と共に一人称視点(FPV)で没入感のある操縦が可能。Bebop 2と同時に「Bebop 2+Skycontroller Black Edition」パックも3月下旬より発売予定となっている。税別価格は102,500円。
都内で開催された発表会では、同社JAPC地域担当バイス・プレジデント兼マネージングディレクター クリス・ロバーツ氏が登壇。
製品特徴の解説のほか、同社ではオープンソースのSDKを公開している点についても言及し、実際の活用例として、近日公開予定という撮影データとジオタグを組み合わせ3Dイメージを作成する「Pix4D Capture Mapper」、対象を自動追尾することで“パノラマ自撮り”が可能な「Neurala」などを紹介した。