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ブラザー、1カートリッジ印刷枚数を公表で“真の印刷コスト”を追求
~歌舞伎役者の中村兄弟による”YouTuber”番組の公開収録も
(2015/8/31 20:32)
ブラザー販売株式会社は、都内でインクジェット複合機「PRIVIO」シリーズ新製品、および新TV CM発表会を行なった。
発表されたのは「BASIC」および「NEO」シリーズの2015年モデル。製品の詳細については既報を参照されたい。
発表会では、ブラザー販売株式会社代表取締役社長の片山俊介氏、同社常務取締役の三島勉氏、マーケティング推進部長の大澤敏明氏が登壇。挨拶と製品紹介を行なった。
三島氏は、ここ数年、消費増税などによりプリンタ市場全体が縮小傾向にあったが、ブラザーが2011年からFAXからプリンタに製品の主軸を移して以降、シェアは堅調に推移していると述べた。
特にユーザーの印刷コストに対する満足度は、業界平均42ポイントに対し99ポイントをマークしていることをアピールし、今回の新製品では「1つのインクカートリッジで何枚印刷できるのか」を公表した。
ランニングコストを重視するユーザーは購入者の3割近いのに対し、実際にコストパフォーマンスで製品を比較して購入したユーザーは1割に留まっているという調査結果から、従来の分かりにくかった「1枚辺りの印刷コスト」表記だけでなく、印刷可能枚数の公表を他社に先駆けて行なったという。三島氏は、「これに他社も追随し業界全体で公表する流れになれば、消費者が“真の印刷コスト”を比較するのがより容易になることを期待している」と述べた。
次いで登壇した大澤氏は、新PRIVIOシリーズの特徴として、BASICシリーズにも4色独立インク、新エンジンを搭載し、本体サイズを15%小型化。より設置の自由度を高めながら、PRIVIO全機種で高画質な印刷を実現したほか、ブラザー独自のスマートフォンアプリ「Brother iPrint&Scan」だけでなく、写真コラージュアプリ「パペルック」や、カメラアプリ「aillis」、日本郵便の年賀状作成アプリ「はがきデザインキット2016」などの他社アプリで加工した写真や画像の印刷にも対応し、スマートフォン/タブレットとの連携強化を挙げた。
加えて、年賀状アプリ「Brother 年賀状プリント」が宛名面の作成のほか、「筆まめ」、「筆王」といった大手年賀状作成ソフトの連絡帳インポートに対応したことを発表。11月にはWebアプリとして「Web年賀状キット2016」をサービス提供予定であるとした。
2014年に引き続き、イメージキャラクターとして歌舞伎役者の中村兄弟を起用した新TVCMの上映の後、中村勘九郎さん、七之助さんが登壇し、CM撮影時の裏話と実際に製品を使用するデモンストレーションが行なわれた。
製品デモは、ブラザー販売のYouTubeアカウントにて、YouTuberとして中村兄弟がプリンタを実際に使ってみるという「中村ブラザー!TV」というコンテンツの第3回収録を兼ねて行なわれた。内容は「公表された印刷枚数は実際に印刷できるのか」というもの。結果は公表値の499枚を上回る、534枚を印刷していた。なお、中村ブラザー!TV第3回は8月31日21時に公開予定とのこと。