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アーク情報システム、新エンジン搭載の「HD革命/BackUp」最新版
~ユーザーインターフェイスも刷新
(2014/6/11 06:00)
株式会社アーク情報システムは、HDDバックアップソフト「HD革命/BackUp」シリーズの最新版となる「HD革命/BackUp Next」を6月20日に発売する。
新エンジンを搭載し、ユーザーインターフェイスも刷新するなど、バイナリに大幅な変更を加えた最新版。2012年3月に発売された従来の最新版「Ver.12」まではバージョンに連番を振ってきたが、2年強ぶりの更新となる本バージョンでは大規模な変更を加えたことから「Next」という新たな製品名称で販売される。
これまでセクタ単位でバックアップを行なう方式だったものを、特定時点でのスナップショットを作成してバックアップを行なう「ボリューム・シャドウコピー・サービス」(VSS)を用いた方式へ変更。これにより、従来はドライブ全体のバックアップ時には差分バックアップ、フォルダ/ファイル単位のバックアップ時には増分バックアップと対応に差があったが、ドライブ全体、フォルダ/ファイル単位に関わらず、フル/差分/増分バックアップのいずれかから選択できるようになる。
バックアップされるファイル形式は拡張子.hdbの新フォーマットとなり、Windowsのエクスプローラー上からZIP圧縮ファイルのように展開してデータを参照したり、特定ファイルを取り出したりできる。
ただし、新バージョンでは、旧バージョンとは互換性がなくなり、例えば旧バージョンで作成されたバックアップファイルを、新バージョンで復元することなどができない。同一システム上への旧バージョンと新バージョンの共存は可能。また、最廉価SKUを除き、ドライブ単位のバックアップ/復元に対応する旧バージョンの簡易版「HD革命/BackUp Ver.12s Lite」が付属する。
ユーザーインターフェイスも刷新。Ver.12までのアップデートで機能追加を重ねてきたために混雑していたメニュー構成を見直し、目的別にウィザード形式で機能選択していけるよう変更された。また、ワンステップで、もっとも空き容量の多いドライブへシステムドライブのバックアップを行なう「簡単バックアップ」機能も搭載した。
バックアップは、即時実行のほか日/週/月単位、ログオン/ログオフ/シャットダウン/PC起動時(Standard/Professional版で利用可能)、Windowsイベントの発生時(Professional版のみ)などのスケジュール設定が可能。Professional版では、バックアップ先は新たにFTPサーバーへのバックアップもサポートした。フォルダ単位で同期やミラーリングを行なう「バックアップ 3-Way」もStandard/Professionalでサポートされる。
対応OSはWindows 7/8/8.1。対応ファイルシステムはFAT32、NTFS、exFAT。
ラインナップと価格は、最廉価モデルのBasicが通常(パッケージ)版のみ発売で5,500円(税別)。フォルダ/ファイル単位でのバックアップ機能などに対応するStandardの通常版が8,000円(同)、ダウンロード版およびアカデミック版が5,800円(同)。バックファイルの暗号化機能、FTPサーバーへのバックアップ機能、E-Mailによる通知機能などを備えるProfessionalの通常版が11,000円(同)、ダウンロード版およびアカデミック版が7,900円。
全てのラインナップが、1ライセンスでPC 2台までインストール可能。また、Windows PEによるCD起動用メディアの作成用に、CD-Rのブランクメディアを1枚同梱する。
また、Standard版およびProfessional版には「HD革命/BackUp Ver.12s Lite」が付属。加えて、Professional版にはHDD/SSDクローンソフトの簡易版「HD革命/CopyDrive Ver.5s Lite」と、パーティション操作ソフトの簡易版「HD革命/Pertition EX2s Lite」も付属する。なお、これらの付属ソフトはHD革命/BackUpとは異なり1ライセンスでPC 1台までのインストールとなる。