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ソニー、天板中央で液晶が回る「VAIO Fit A」の11.6型モデル
(2014/1/28 10:00)
ソニーは、天板の中央ラインで液晶が回転するノートPC「VAIO Fit A」シリーズの11.6型モデル「VAIO Fit 11A」を2月22日より発売する。価格はオープンプライス。
回転式の液晶ディスプレイで、クラムシェル、タブレットなどの形状にして使えるノートPCのサイズバリエーション。2013年秋冬モデルで15型、14型、13型が発売されたが、今回は最も小さい11.6型を追加した。VAIOのラインナップでは、11型クラスは「VAIO Tap 11」、「VAIO Pro 11」があり、上位製品を求める層はこの2機種を選ぶため、VAIO Fit 11Aは小型製品の中でエントリー向けと位置付ける。
特徴は同シリーズを継承し、天板の真ん中のラインで2つ折りのように液晶部分がひっくり返って、ディスプレイが天板側に移り、キーボードモード、ビューモード、タブレットモードの3形態に変形。各種耐久試験も同様に実施。同社製TV「BRAVIA」の高画質技術を採用し、広色域、高コントラスト、超解像の技術や、モバイル端末の高音質化機能などを搭載。オプションでペン操作にも対応し、オプティコントラストパネルの採用で視差や誤差の少ない入力が可能としているほか、ペン先は摩擦を紙と鉛筆に近づけた書き心地にしたという。
ソフトはAdobe「Phothoshop Elements 12」、変形機構を持つ製品向けの独自ソリューション「VAIO Inspiration Suite」を搭載。OSはWindows 8.1 64bit、Office Home and Business 2013をプリインストールする。
店頭モデルは「SVF11N19EJS」の1モデル。主な仕様は、Celeron N2920(1.86GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、SSD 128GB、1,920×1,080ドット/タッチ対応11.6型IPS液晶を搭載し、店頭予想価格は130,000円前後の見込み。
CTOモデルは、店頭モデルのシルバー以外に、ブラック、ピンクの本体色を用意。メモリは2~8GB、SSDは最大256GBを選択できる。最小構成の価格は102,800円。
インターフェイスはUSB 3.0×2(1つは電源オフ充電対応)、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0+HS、HDMI出力、SDカードスロット、NFC、前面92万画素/背面799万画素Webカメラ、音声入出力などを備える。
バッテリ駆動時間は約8時間。本体サイズは約285×198×16.5~19mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.28kg。
Phothoshop Elements 12は、ペンが春頃のアップデートで筆圧検知に対応予定。VAIO Inspiration Suiteは、カメラOCRアプリを内製の「VAIO Scan」に変更し、ズーム、白飛び補正、検索、OCR結果の編集、「VAIO Paper」や「VAIO Tabletop」との連携を追加。ノートアプリのVAIO Paperは、蛍光ペン/スタンプ/図形の書式、VAIO Scanを起動するアイコン、音声メモ機能を追加した。情報を切り取って集めるVAIO Clipは、切り取った画像がもともとあったURLや、OCRした情報を含んでいればマークを表示するようになり、写真に位置情報があれば緯度経度を表示してBingマップで確認する機能を追加。また、VAIO PaperやVAIO Tabletopへファイルを送るアイコンや、指定の場所に保存する「書き出す」アイコンが追加された。
NFCを使ったデジタルカメラとの連携も可能で、「ワンタッチシェアリング」として写真/動画の転送、「ワンタッチリモート」としてPCから撮影操作が行なえる。このほか、タブレットモードでの検索用デスクトップアプリとして、新しく「VAIO タッチサーチ」をVAIO Updateで提供予定。ペンやタッチで書いた文字を、Webだけでなくアプリやローカルファイルを含めて検索結果を表示する。