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IntelとCorning、820mの距離で25Gbpsのデータ伝送に成功

~IntelのシリコンフォトニクスとCorningの光ケーブルを利用

9月26日(現地時間)発表

 米Intelは26日(現地時間)、Gorilla Glassなどで知られる米Corningと共同で25Gbpsの速度で820mの距離におけるデータ転送に成功したと発表した。

 Intelはデータ転送に光を利用するシリコン回路であるシリコンフォトニクスを十数年来手がけており、Corningも1970年代に光ファイバーを発明しているが、両社は9月始めに、25Gbpsという速度で従来の3倍となる300mの距離におけるデータ転送のデモに成功した。

 これはIntelのシリコンフォトニクス技術と、Corningの光ファイバーケーブルおよびコネクタを利用して実現したもの。「ClearCurve LX Multimode Fiber」と呼ばれる新しい光ケーブルは、7.5mm径まで折り曲げが可能で、取り回しが容易なのが特徴。また、MXCコネクタは、従来25~30個ほど必要だった部品点数を8個にまで削減し、コストを低減させた。また、MXCコネクタは64本のファイバーケーブルを接続可能で、この時のデータ転送速度は1.6Tbpsに達する。

 今回両社は、シリコンフォトニクスでの伝送距離を300mから820mに延長させたことで、取り扱うデータ量が爆発的に増えつつあるデータセンターでの普及に弾みを付けたい考え。

(若杉 紀彦)