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Microsoft、Nokiaの携帯電話事業を約7,000億円で買収

9月2日(現地時間)発表

 米MicrosoftとフィンランドNokiaは2日(現地時間)、MicrosoftがNokiaの携帯電話事業を買収することで合意したと発表した。

 この合意に基づき、Nokiaは実質上全てのデバイスおよびサービス事業をMicrosoftに譲渡し、特許とマッピングサービス利用権をライセンスする。買収額は54億4,000万ユーロ(約7,131億円)で、Microsoftは、Nokiaの株主および当局の承認を経て、2014年第1四半期までに全額を現金で支払う。

 Nokiaのデバイスおよびサービス事業には、携帯電話およびスマートデバイス事業部や、デザインチームなどが含まれ、Microsoftは携帯電話/スマートフォンのハードウェア設計/製造事業を手に入れることになる。買収後には従業員約32,000人がMicrosoftに転籍する。

 Nokiaは2011年からWindows Phone「Lumia」シリーズを手がけており、今回の買収によりMicrosoftは、モバイルデバイス事業のシェアと利益拡大を加速させたい考え。

 Nokiaは買収後もNokiaブランドを引き続き利用し、ナビゲーションアプリの「HERE」、ネットワークインフラとサービスの「NSN」、先進技術の3つの分野の事業に注力する。

 過去には、GoogleがAndroidに関する特許紛争への対策の一環として、Motorolaから携帯電話事業を買収している。

(若杉 紀彦)