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NTTドコモ、フルセグ対応WUXGA 7型IGZOの「AQUOS PAD」などスマホ夏モデル
~世界初フルHD有機EL/1.9GHzクアッドコアの「GALAXY S4」も
(2013/5/15 12:02)
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)は15日、タブレットを含むスマートフォン2013年夏モデル11機種を発表した。
今回のラインナップにおける共通の特徴としては、全ての機種でクアッドコアCPU Qualcomm APQ8064T(Xperia AのみAPQ8064)を搭載し、下り最大100MbpsのLTE(周波数帯は2.1GHz/1.5GHz/800MHz)、モバキャス(NOTTV)に対応。NOTTVは、録画もできるようになった。
また、全スマートフォンがFeliCa(おサイフケータイ)とTypeA/BのNFCに対応し、8機種はTypeA/Bの決済も可能。5機種は2,600mAh超の大容量バッテリを搭載。実利用時間は45時間超で、2日間充電なしで使えるとしている。4機種では、「ホバー機能」を搭載し、画面に指を触れないで、近づけただけで操作ができる。
なお、今期よりカテゴリとシリーズブランドが改められ、これまでNEXTとWithのシリーズがあったスマートフォンは「ドコモスマートフォン」カテゴリに集約。このほかのカテゴリは、「ドコモタブレット」、「ドコモケータイ」(iモード端末)、「ドコモキッズ・ジュニア」、「ドコモらくらくホン」となる。
AQUOS PAD
タブレットは「AQUOS PAD」(SH-08E)1機種で、ワンセグに加え、NTTドコモの製品として初めて、地デジと同じフルセグのTVチューナを内蔵。TVアンテナ線を接続できる横置きの卓上ホルダが付属し、据え置きTVのようにも視聴できる。また、高級オーディオ機器に採用するというWolfsonの音声LSIを搭載し、別売のヘッドフォンで5.1chサラウンドに対応する。
ディスプレイは、1,920×1,200ドット(WUXGA)表示対応の7型IGZOを採用する。そのほかの主な仕様は、APQ8064T(1.7GHz)、メモリ2GB、ストレージ32GB、Android 4.2を搭載。
インターフェイスは、背面810万画素カメラ、前面210万画素カメラ、IEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LAN(テザリング10台)、Bluetooth 4.0、赤外線通信、microSDXCカードスロットなどを装備。
本体サイズは約190×107×9.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約285g。バッテリ容量は4,200mAh。IPX5/7の防水とIP5Xの防塵にも対応。本体色はホワイト。発売は7月下旬。
GALAXY S4
「GALAXY S4」(SC-04E)は、同社が夏モデルのツートップの1つと位置付けるフラグシップ機で、最高性能を誇る。
主な仕様は、APQ8064T(1.9GHz)、メモリ2GB、ストレージ32GB、1,080×1,920ドット5型有機EL、Android 4.2を搭載。フルHD有機EL搭載スマートフォンは本製品が世界初となる。
インターフェイスは、背面1,320万画素カメラ、前面210万画素カメラ、IEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LAN(テザリング10台)、Bluetooth 4.0、おサイフケータイ、ワンセグ、microSDXCカードスロットなどを装備。カメラは音声付き写真を撮影する機能や、背景を残しながら映り込んでしまったものを簡単に消すことができる「消しゴムモード」、ユーザーの視線を検知し、動画再生時に視線を外すと自動的に一時停止し、戻すと再開する機能も搭載する。
本体サイズは約70×137×8mm(同)、重量は約134g。バッテリ容量は2,600mAh。前モデルのS3と比べ、本体は1mm薄くなっているが、バッテリ容量は500mAh増えている。本体色はブラックミスト、ホワイトフロスト、ブルーアークティック。ブラックとホワイトは5月23日発売で、ブルーは6月中旬となる。
Xperia A
「Xperia A(エース)」(SO-04E)は、ツートップのもう1つ。春モデルの「Xperia Z」と同等の性能を維持しながら、小型化し、持ちやすさを追求した。
主な仕様は、APQ8064(1.5GHz)、メモリ2GB、ストレージ32GB、720×1,280ドット4.6型TFT液晶、Android 4.1を搭載。
インターフェイスは、背面1,310万画素カメラ、前面31万画素カメラ、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN(テザリング10台)、Bluetooth 4.0、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、microSDXCカードスロットなどを装備。カメラはスリープ状態からでも、カメラボタンの長押しで起動できる。
本体サイズは約67×131×10.5mm(同)、重量は約141g。バッテリ容量は2,300mAh。IPX5/8の防水とIP5Xの防塵に対応。本体色はホワイト、ブラック、ピンク、ミント。5月17日発売。
AQUOS PHONE ZETA
「AQUOS PHONE ZETA」(SH-06E)の主な仕様は、APQ8064T(1.7GHz)、メモリ2GB、ストレージ32GB、1,080×1,920ドット4.8型IGZO TFT液晶、Android 4.2を搭載。
インターフェイスは、背面1,310万画素カメラ、前面210万画素カメラ、IEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LAN(テザリング10台)、Bluetooth 4.0、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、microSDXCカードスロットなどを装備。カメラはF値1.9のレンズを搭載する。
本体サイズは約70×138×9.9mm(同)、重量は約157g。バッテリ容量は2,600mAhで、60時間の連続駆動が可能という。IPX5/7の防水に対応。本体色はホワイト、ブルー、レッド。5月24日発売。
ARROWS NX
「ARROWS NX」(F-06E)の主な仕様は、APQ8064T(1.7GHz)、メモリ2GB、ストレージ64GB、1,080×1,920ドット5.2型TFT液晶、Android 4.2を搭載。液晶はブルーライトを30%カットするというモードを備える。
インターフェイスは、背面1,630万画素カメラ、前面130万画素カメラ、IEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LAN(テザリング8台)、Bluetooth 4.0、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、microSDXCカードスロットなどを装備。また、スマートフォンでは本製品が唯一フルセグに対応する。
本体サイズは約70×139×9.9mm(同)、重量は約163g。バッテリ容量は3,020mAhで、こちらも60時間の連続駆動が可能という。IPX5/8の防水とIP5Xの防塵に対応。本体色はブラック、ホワイト。6月中旬発売。
Optimus it
「Optimus it(イット)」(L-05E)の主な仕様は、APQ8064T(1.7GHz)、メモリ2GB、ストレージ32GB、720×1,280ドット4.5型TFT液晶、Android 4.2を搭載。
インターフェイスは、背面1,320万画素カメラ、前面140万画素カメラ、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN(テザリング8台)、Bluetooth 4.0、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、microSDXCカードスロットなどを装備。
本体サイズは約63×131×10.5mm(同)、重量は約131g。バッテリ容量は2,100mAh。IPX5/7の防水に対応。本体色はブラック、ホワイト。6月下旬発売。
MEDIAS X
「MEDIAS X」(N-06E)の主な仕様は、APQ8064T(1.7GHz)、メモリ2GB、ストレージ32GB、720×1,280ドット4.7型有機EL、Android 4.2を搭載。
インターフェイスは、背面1,310万画素カメラ、前面130万画素カメラ、IEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LAN(テザリング10台)、Bluetooth 4.0、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、microSDXCカードスロットなどを装備。
本体サイズは約67×138×8.5mm(同)、重量は約135g。バッテリ容量は2,300mAh。IPX5/8の防水とIP5Xの防塵に対応。本体色はピンク、ホワイト。6月下旬発売。
ELUGA P
「ELUGA P」(P-03E)の主な仕様は、APQ8064T(1.7GHz)、メモリ2GB、ストレージ32GB、1,080×1,920ドット4.7型TFT液晶、Android 4.2を搭載。
インターフェイスは、背面1,340万画素カメラ、前面130万画素カメラ、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN(テザリング10台)、Bluetooth 4.0、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、microSDXCカードスロットなどを装備。
本体サイズは約65×132×10.9mm(同)、重量は約146g。バッテリ容量は2,600mAh。IPX5/7の防水とIP5Xの防塵に対応。本体色はゴールド、ブラック。6月下旬発売。
MEDIAS XとELUGA Pは、iモード端末のような分かりやすいアイコンのシンプルUIを搭載する。
AQUOS PHONE si
「AQUOS PHONE si(エスアイ)」(SH-07E)の主な仕様は、APQ8064T(1.7GHz)、メモリ2GB、ストレージ32GB、720×1,280ドット4.3型S-CG Silicon TFT液晶、Android 4.2を搭載。
インターフェイスは、背面1,310万画素カメラ、前面120万画素カメラ、IEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LAN(テザリング10台)、Bluetooth 4.0、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、microSDXCカードスロットなどを装備。
本体サイズは約59×126×10.7mm(同)、重量は約131g。バッテリ容量は2,100mAh。IPX5/7の防水とIP5Xの防塵に対応。本体色はオレンジ、ホワイト、ネイビー。6月下旬発売。
Disney Mobile on docomo
ディズニーブランドとなる「Disney Mobile on docomo」(F-07E)の主な仕様は、APQ8064T(1.7GHz)、メモリ2GB、ストレージ64GB、720×1,280ドット4.7型TFT液晶、Android 4.2を搭載。
インターフェイスは、背面1,310万画素カメラ、前面120万画素カメラ、IEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LAN(テザリング8台)、Bluetooth 4.0、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、microSDXCカードスロットなどを装備。
本体サイズは約65×131×10.5mm(同)、重量は約145g。バッテリ容量は2,600mAh。IPX5/8の防水とIP5Xの防塵に対応。本体色はライトピンク、ピュアホワイト、ナイトブルー。7月中旬発売。
らくらくスマートフォン2
高齢者向けの「らくらくスマートフォン2」(F-08E)は、画面を大型化させるとともに、ボタンのように押した感触がある「らくらくタッチパネル」を搭載し、より操作性を高めた。
主な仕様は、APQ8064T(1.7GHz)、メモリ2GB、ストレージ8GB、540×960ドット4.3型TFT液晶、Android 4.2を搭載。
インターフェイスは、背面810万画素カメラ、前面130万画素カメラ、IEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LAN(テザリング非対応)、Bluetooth 4.0、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、microSDXCカードスロットなどを装備。
本体サイズは約64×130×9.9mm(同)、重量は約138g。バッテリ容量は2,100mAh。IPX5/8の防水とIP5Xの防塵に対応。本体色はゴールド、ブラック、ピンク。8月中旬発売。
高速さを訴求。LINEとの提携も発表
15日に行なわれた発表会で、同社代表取締役社長の加藤薫氏は、製品説明に続き、サービス面での取り組みについて説明した。
Xiについては、計画を1年前倒しし、基地局の数を、2013年度末までに2012年度末の24,400局から、50,000局へと倍増する。また6月末までに、112.5Mbpsへの対応エリア数を2012年12月の52都市から100都市以上へ、75Mbps対応基地局数は同10,000局から15,000局以上へ増強。さらに、加藤氏は2013年度末までに、国内最速となる150Mbpsのサービスを立ち上げることを明らかにした。なお、150Mbps対応端末はサービス提供時期に投入の予定。
続いて加藤氏は、LINEとの業務提携を発表した。この提携により、ドコモではLINEをプリインストールするだけでなく、LINEからドコモの音声通話を発信する機能を実装するなど、カスタマイズも行なうほか、未成年のID検索に制限をかけるといったことも行なう。
発表会の最後には、CMに登場する松坂桃季さん、渡辺謙さん、石原さとみさん、橋本愛さんが登場。LINEのCMキャラクタでもある石原さんはもとより、渡辺さんもLINEをプライベートで活用しているなどと話した。