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ルネサス、Cortex-A15/A7のbig.LITTLEプロセッサとLTEモデムを統合したSoC

2月14日 発表

Cortex-A15/A7によるbig.LITTLE技術の動作

 ルネサス モバイル株式会社は、ARM Cortex-A7 MPとCortex-A15 MPによるbig.LITTLE技術採用プロセッサに、LTEモデムを統合したコミュニケーションプロセッサと、そのプロセッサを中心としたスマートフォン向けのプラットフォーム「MP6530」を発表した。2013年第1四半期にサンプル出荷を開始する予定。

 プロセッサは、Cortex-A15/A7をそれぞれ2個、合計で4個のコアを搭載。ARMのbig.LITTLE技術により、ソーシャルメディアや音声/動画再生などの負荷が軽いときはCortex-A7、複雑なWebサイトやゲームなど負荷が重いときはCortex-A15を動作させるなどして、性能と消費電力を最適化する。

 動画のフルHD(1,920×1,080ドット)処理に対応させており、動画エンコード/デコードの同時処理や、HDMI/MHLによる外部出力、無線LANによる映像転送などが可能。GPUはImaginationのPowerVR SGX544を統合している。

 これまで同社が提供してきたモバイルプロセッサ「MP5232」に比べ、GPUパフォーマンス、メモリデータ転送速度ともに300%向上したとしている。

 またMP6530のプロセッサには、下り150Mbps/上り50Mbpsに対応するLTE Cat-4対応のモデムを統合する。

 ルネサスグループは2012年6月13日に、big.LITTLEの採用に向けてCortex-A7/A15のIPライセンスをARMから取得していた。

MP6530のブロックダイヤグラム

(多和田 新也)