クリエイティブメディア株式会社は、スピーカーとマイクが一体型となったUSBサウンドユニット「Sound Blaster Axx」(サウンドブラスターアックス)シリーズを6月下旬より順次発売する。価格はオープンプライス。対応OSはWindows Vista/7、およびMac OS X 10.5以降。
機能の違いで3モデルが用意される。ラインナップと発売時期、店頭予想価格は、USBと高品質マイクを内蔵した「SBX 8」は6月下旬発売で実売価格は9,800円前後、これに加えてクラスDアンプと高品質デュアルアレイマイク、Bluetoothを内蔵しスピーカーを大型化した「SBX 10」は7月発売で14,800円前後、SBX 10アンプを“プレミアムHiWaveアンプ”に変更し、スピーカーをさらに大型化した最上位の「SBX 20」は8月発売で19,800円前後の見込み、
いずれのモデルも2wayのステレオスピーカーを縦にスタックする構造を採用し、マイクと新開発のマルチコア/オーディオプロセッサ「SB-Axx1」を内蔵したUSBサウンドユニット。USB端子を備え、PCやMacと接続すればUSBスピーカー/USBマイクのように利用できる。本体は六角形の形をしたフォルムを採用し、上部に静電式タッチコントロールパネルを装備。ボリューム操作やミュート、通話のON/OFF(上位モデルのみ)などを操作できる。
SB-Axx1プロセッサ | SBX 20の本体背面 | SBX 20の本体左側面 |
SBX 20の本体右側面 | SBX 20の本体上面 | SBX 8の本体上面 |
一般的なUSBスピーカーと違う点は、独自のSB-Axx1プロセッサにより、MP3などの音源で失われるダイナミックレンジを広げる「SBX Crystalizer」、バーチャルサラウンド「SBX Surround」、急激な音量レベルの変化を抑える「SBX Smart Volume」、映画などにおける会話をクリアにする「SBX Dialog Plus」、低音を増強する「SBX Bass」などの機能が使える点。同社が発売した「Recon3D」を内蔵したスピーカーに近いイメージだ。
SBX 10とSBX 20ではBluetoothを内蔵し、iPhoneやAndroid端末ではHFP(ハンズフリープロトコル)を使用することで、通話を行なうことも可能。この時SB-Axx1プロセッサによる「CrystalVoice」を適用可能で、エコーを軽減する「Acoustic Echo Cancellation」、バックラウンドノイズを低減する「Noise Reducition」、自動的に声の音量をノーマライズ化する「Smart Volum」、マイクの正面のみで集音できる「Voice Focus」、ボイスチェンジが行なえる「VoiceFX」などが利用可能。A2DPによる音楽の再生も可能となっている。
AVRCP(AVリモートコントロールプロトコル)により、これらの効果などを設定できるAndroid/iOS用アプリ「Creative Central」もダウンロード提供する予定。PCやMacではUSB接続で設定を行なう「Sound Blaster Axxコントロールソフトウェア」を利用する。
なお、SBX 10とSBX 20ではスマートフォンでの単体利用も想定し、エネループモバイルブースターや、別売りのUSB ACアダプタにより給電を行なって、PCレスの単体駆動も可能となっている。
本体サイズおよび重量は、SBX 8が約57×64.4×166.1mm(幅×奥行き×高さ)/約300g、SBX 10が約80.3×90.6×295.7mm(同)/約800g、SBX 20が約109.8×97×400.2mm(同)/約1.9kg。
iPadからのコントロール利用イメージ | iPhoneからのハンズフリー通話利用イメージ |
Android用のCreative Central | iPad用のCreative Central | |
iPhone用のCreative Central |
PC/Mac用のSound Blaster Axxコントロールソフトウェア | 別売りのUSBアダプタ(写真は外国版) |
(2012年 6月 6日)
[Reported by 劉 尭]