ルネサス、LTEモデムとARM+PowerVRのシングルチッププラットフォーム

シングルチップLTEコミュニケーションプロセッサ

2月15日 発表



 ルネサス エレクトロニクス株式会社は15日、LTEモデムとアプリケーションプロセッサのシングルチップLTEコミュニケーションプロセッサを開発、これを搭載したプラットフォーム「MP5232」を製品化したと発表した。量産は2012年第3四半期に開始する。

 LTE cat.4対応モデムを統合したスマートフォン/タブレット向けプロセッサ。モデムはLTEのほか、HSPA+、GSMサポートのトリプルモード。製造は28nmプロセスを採用する。

 アプリケーションプロセッサは、従来のMP5225と互換性を持ち、CPUにARM Cortex-A9デュアルコア(最大1.5GHz)、GPUにPowerVR SGXを搭載。このほか、H.264、VC-1、VP8などをサポートするフルHDビデオエンコード/デコード機能、各種コーデック対応のオーディオサブシステム、カメラ機能、センサー制御、HDMIなどの各種インターフェイスを備える。

 同社は、MP5232によってセットメーカーがLTE対応スマートフォンを6~9カ月程度で製品化できるようになり、現状600ドルを超えるLTEスマートフォンを、150~300ドル程度の普及価格帯で実現するソリューションだとしている。

LTEトリプルモード・スマートフォン・プラットフォーム「MP5232」

(2012年 2月 15日)

[Reported by 山田 幸治]