すでに発表されていた通り、12月26日から都営三田線・大手町駅構内において、UQコミュニケーションズのモバイルWiMAXが利用可になった。2012年中に、その他の駅および浅草線、新宿線、大江戸線にも拡大する。
改札付近で接続を試みたところアンテナは5本立った |
これまでも、「UQ Wi-Fi」によってWi-Fiを使った通信はプラットフォームなどで可能だったが、本日よりWiMAXでの通信が可能になった。また、今回は最初の駅として大手町駅でのみ開通となったため、実質的に利用可能なのは改札付近およびプラットフォームとなるが、アンテナからはトンネルに向けても電波が出ているので、他の駅での対応が進み次第、トンネル内で乗車中もWiMAXによる通信が可能になる。
アンテナが設置されるのは、改札1カ所につきおよそ1カ所、プラットフォームでは対角線上の端と端に1カ所ずつで、大手町駅では3カ所の改札に設置されている。改札のアンテナは無指向性で、通信距離は見通しで200mある。プラットフォームのアンテナは指向性で、1カ所につき2つあり、1つはプラットフォームのもう片方を、もう1つはトンネルに向けられている。また、トンネルが上りと下りで別になっている場合は、もう1組アンテナが設置される。
基本的にはトンネル内にはアンテナは設置されない。そのため、トンネルの距離が長い場合や、曲がりが大きい場合は、電波が途切れる可能性もあるが、これについては運用してみて、問題が出るようなら、対策を施していくという。
改札付近の無指向性アンテナ | かなり小さいので普通は気付かないだろう |
プラットフォームの指向性アンテナ | 対角線上のペアと、トンネル方向に対して向けられている |
(2011年 12月 26日)
[Reported by 若杉 紀彦]