NECは9日、ビジネス向けの7型Androidタブレット「LifeTouch B」を発表した。今冬より出荷開始する。想定価格は3万円台後半。
LifeTouchシリーズの新モデルだが、従来モデルはキーボード付きや2画面などフォームファクタが特徴的だが、今回の新製品は一般的なタブレットの形状となっている。
主な仕様は、CPUがデュアルコアのOMAP4430(1GHz)、メモリ512MB、ストレージ4GB、800×480ドット表示対応7型液晶、Android 2.3を搭載。インターフェイスは、SDカードスロット、microUSB、ヘッドフォン端子、500万画素カメラ、赤外線、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 3.0+HSなどを装備。センサー類は、GPS、加速度センサー、地磁気センサー、照度センサーを搭載。
ビジネス向けということで、紛失対策、不正アプリ対策、不正利用防止、無線LANの安全接続、不正サイトアクセス防止、VPN接続といった多数のセキュリティ機能を搭載。また、無線LANハンドオーバー機能により、アクセスポイントが多数ある場所の中でも、常に最も近いアクセスポイントに接続して安定性を保つことができる。
バッテリ容量は3,000mAHで、交換が可能。本体サイズは約202.5×121.8×11.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約400g。IPX4相当の防水性能があり、水滴や雨粒などがついても使うことができる。
オプションで、クレードル、交換バッテリ、ACアダプタ(1つは標準付属)などが用意される。
正面。製品版では上部にあるセンサー類の穴は隠れる | 左側面にストラップホール | 右側面のカバーを開けると、SDカードスロット、microUSB。カバーの横にヘッドフォン。製品版には青いシールはなく、ここは平らになる |
底面にスピーカーとクレードルの接点。左の方に見えるへこみは、製品版では平らになる | 背面に500万画素カメラ。カバーを開けるとバッテリを交換可能 | 上面に電源ボタン、音量ボタン、赤外線送信部 |
9日に行なわれた製品発表会では、パーソナルソリューション販売推進本部長の岡田靖彦氏が製品の狙いなどについて説明した。
LifeTouchシリーズは、ペンとカーソルキーでも操作可能な初代が2010年11月10日に発表。以降、文字入力を重視したクラムシェル型の同NOTE、2画面式の同Wを発売している。同シリーズは「クラウドコミュニケーター」の愛称を持ち、使いやすいデザイン、7型液晶によるリッチな表現とモビリティの両立、Android採用によるサービス/機能の拡張性を特徴とする。
この1年間でもタブレットの利用シーンは多様化が進んでおり、今回投入するLifeTouch Bは、より高性能を求めるユーザーに訴求する。また、NECの直接の顧客は法人となるが、初代より20%小型化し、スタイリッシュなデザインとしたことで、CATV会社がエンドユーザーに販売するといった、BtoBtoCも目論む。
NECはC&Cユーザーフォーラム & iEXPO 2011を11月10日より東京国際フォーラムで開催するが、この中でもLifeTouch Bを使ったさまざまな具体的ソリューションを紹介する。
なお、個人向けの販売については、状況を見据えながら検討していくという。
岡田靖彦氏 | 従来品は継続販売し、4製品のラインナップになる | LifeTouch Bのコンセプト |
初代LifeTouch | LifeTouch NOTE | LifeTouch W |
(2011年 11月 9日)
[Reported by 若杉 紀彦]