株式会社東芝は、組み込み向けのNANDフラッシュメモリ「SmartNAND」を4月中旬よりサンプル出荷する。量産は2011年第2四半期から順次開始予定。携帯プレーヤーやタブレットPC、携帯機器、デジタルTVやセットトップボックスなどの用途を見込む。
24nmプロセス製造のNAND、ECC搭載コントローラチップを1パッケージに収めた製品。32nmプロセスの現行品と比較して、コントローラと内部インターフェイスを高速化し、リードで最大1.9倍、ライトで最大1.5倍に向上したという。インターフェイスは標準NAND型フラッシュメモリI/Fで、従来製品からの置き換えも容易だとしている。
容量は4GB、8GB、16GB、32GB、64GBを用意。8GB 52pin TSOPパッケージ品から順次サンプル出荷、量産を開始する。
リードは4つのモード、ライトは2つのモードを備え、機器側のスピードの要求に応じて選択可能なほか、動作電流を低減するパワーセーブモードを全モードで適用できる。さらに、2bit/セルのMLCで動作するノーマルモード、擬似SLCとして動作するリライアブルモードを搭載する。電圧は2.7~3.6V。ページサイズは8KB。
(2011年 4月 6日)
[Reported by 山田 幸治]