インテル、Core iシリーズの薄型ノート向け超低電圧版

Westmereとチップセット

5月25日 発表



Westmereのダイ

 インテル株式会社は25日、32nmプロセスで製造される「2010 インテル Core プロセッサー・ファミリー」を、薄型軽量で低価格のモバイルサブノート(同社がウルトラシンと呼ぶ)に展開すると発表した。

 一般的に、約2cm程度の薄さの筐体と、標準のノートPCと比較して約450~900g程度軽量なモバイル向けノートを、低価格で実現するための製品。現時点ではCore 2 Duo SU9400(1.40GHz)やCeleron SU2300(1.2GHz)などがこの市場を担っている。

 新製品はWestmereをベースに、32nmプロセスで製造され、通常版と比較してパッケージサイズが32%小型化される。SKUは6種類。主な仕様や価格は下記の通り。TDPは18W以下。

【表】今回発表された製品
プロセッサー・ナンバー速度TurboBoost時の速度Hyper-ThreadingL3キャッシュ容量グラフィックスコア速度1,000個ロット時の単価
Core i7-660UM1.33GHz2.40GHz4MB166MHz~500MHz28,770円(305ドル)
Core i5-540UM1.20GHz2GHz3MB22,730円(241ドル)
Core i5-430UM1.73GHz未公表
Core i3-330UM非対応
Pentium U5400×
Celeron U34001.06GHz2MB12,640円(134ドル)

 同社の測定によれば、新しいCore i5-430UM(1.20GHz)は、Core 2 Duo SU7300(1.30GHz)と比較して、HDXPRTの総合スコアに基づくマルチタスク性能は32%以上向上するとしている。

 プレスリリースによれば、Acerからは「Aspire 1830」、ASUSTeKからは「UL30」などが発表される予定となっている。

搭載製品の一例
Acerの「Aspire 1830」ASUSTeKの「UL30」

(2010年 5月 25日)

[Reported by 劉 尭]