ジャストシステム、経常利益23億円の黒字へ転換

5月18日 発表



 株式会社ジャストシステムは18日、平成22年度3月期(2009年4月~2010年3月)の決算を発表した。

 売上高は150億98百万円、営業利益は21億81百万円、経常利益は23億34百万円、当期純利益は19億9千万円で、黒字転換を果たした。経常利益が黒字になったのは、平成17年度以来5期ぶり。

 日本語ワードプロセッサ「一太郎」の25周年記念パック、「ATOK」、ホームページ作成ソフト「ホームページ・ビルダー」等の売上が好調に推移し、増収に貢献した。また、より一層の経費削減に努めたとしている。

 来期予想も黒字を見込んでおり、売上高151億円、営業利益23億円、経常利益は23億5千万円、当期純利益21億円を予想している。

 ジャストシステムは、2009年6月に、創業者である代表取締役社長の浮川和宣氏が代表取締役会長に、代表取締役専務の浮川初子氏が取締役副会長にそれぞれ異動し、福良伴昭氏が代表取締役社長に就任した。さらに、2009年10月には浮川和宣氏と浮川初子氏が役員を辞任して、株式会社MetaMoJiを創立するなど、創立30周年を迎えて大きな動きがあった。その年度に黒字転換を果たしたことは、福良伴昭氏による新体制にとって大きな意味があるといえる。

(2010年 5月 19日)

[Reported by 伊達 浩二]