ウィンドウズ デジタル ライフスタイル コンソーシアム(WDLC)は、PCでTVを観ることを促進するキャンペーン「Watch PC? 『パソコンも地デジカ』」を、4月27日から9月30日まで実施する。
このキャンペーンでは、リビングルーム以外のセカンドルームなどにおけるアナログTVを、地デジ視聴機能搭載のPCに置き換えることを促進するのが目的。キャンペーンでは、総務省、社団法人デジタル放送推進協会、および社団法人日本民間放送連盟の後援を得て、地デジ推進キャラクターとしておなじみの「地デジカ」を採用し、幅広い層へ訴求する。
地デジカの採用 | キャンペーンに参加するスポンサー企業 | キャンペーンの概要 |
今回のキャンペーンに参加するスポンサー企業はNECやオンキヨー、ソニー、マウスコンピューター、アイ・オー・データ機器、バッファローなどをはじめとするハードウェアメーカーのほか、NHK、TBS、テレビ朝日、テレビ東京、フジテレビ、日本テレビなどの放送局、ビックカメラやヤマダ電機、ヨドバシカメラなどの家電量販店など合計26社。
展開は大きく分けて3つ。1つ目は、株式会社オレンジ・アンド・パートナーズが提供する「ピーチク」TV番組を視聴しながら、Twitterでその番組についてつぶやくサービス「ピーチク」との連携の訴求。Twitterを活用することにより、同じ番組を観ているユーザーとのコミュニケーションの拡大や、フォロワーへのTV視聴を喚起する。
家族で一緒のTVを観ることから、個室でTVを観ることのほうが増えた | 「ピーチク」では現在放送中の番組についてのコメントをTwitterでつぶやける |
2つ目は株式会社ドワンゴが提供する「ニコニコ実況」との連携。ニコニコ実況では現在視聴中の番組にコメントをつけられる、共有できるようになっているが、匿名性の高さから「ゆるいコミュニケーション」の拡大を目指す。
3つ目は株式会社プレゼンキャストが開発した「テレビNaviガジェット」の展開。このガジェットでは、現在放送中の番組の情報や、おすすめ番組/ジャンル別番組表示の一覧機能、番組視聴へのジャンプ機能などを備えるが、これをアイ・オー・データ機器とバッファローの地デジTVチューナに別途ダウンロード提供、またはNEC、オンキヨー、東芝、富士通、マウスコンピューターのPCにプリインストールすることで、共通化されたインターフェイスの一元化を図る。
ニコニコ実況で現在放送中の番組にコメントをつけられる | 「テレビNaviガジェット」は異なるチューナでも同じユーザーインターフェイスを提供する |
アイ・オー・データ機器が販売するTVチューナの「テレビNaviガジェット」対応状況 | バッファローが販売するTVチューナの対応状況 |
このほか、WDLC自身もキャンペーンサイトを開設したり、量販店などで配布している地デジ受信ガイドへのPCを記載するよう提案するなどし、合計60万人のユニークユーザーの獲得を目指す。
キャンペーンサイトの展開 | 地デジ受信ガイドの改訂で、PCも掲載するようになった |
●Windows 7+2011年アナログ停波で大きなチャンス
27日に都内で開かれた記者会見では、WDLC会長を務めるマイクロソフト株式会社 代表執行役 副社長 コンシューマ&オンライン事業部の堂山昌司氏が挨拶。同氏は「今回はWDLCにとって第5回目のキャンペーンとなるが、過去の経験からかなりのノウハウを積み、Windows 7の発売と2011年のアナログ停波に向けて、今回は大きなチャンスだと考えている。さらに総務省の後援も受けているので心強い。今回を含めて、年末までに3回のキャンペーンを行ない、PCでTVを観ることのメリットを訴求していきたい」と語った。
総務省などが後援することにより地デジカが採用できるようになった | キャンペーンは今回で第5回目 |
また、地デジ搭載PCの可能性として、同社 コンシューマ&オンラインマーケティング統括本部 コンシューマーパートナー本部 本部長の笠原健司氏は、「薄型TVの需要は2009年度末から急激に増えているが、一方TV総台数のうち31%の約3,400万台が未だアナログであり、ここのうちの26型以下のサイズで1,002万台の規模がある。この市場を想定し、地デジ搭載TVを訴求していくことで、大きなチャンスが見込める」と説明した。
また、キャンペーン自体は本日より開始されているが、「夏ボーナス商戦を前に市場を盛り上げ、大きな話題を作っていきたい」とした。
笠原健司氏 | 1,002万台規模のリプレイスが見込める |
今回のキャンペーンの目標 | キャンペーンの展開 | 今後のスケジュール |
(2010年 4月 27日)
[Reported by 劉 尭]