NEC、モバイルノート「LaVie M」に無線LAN TVチューナ対応モデル
~ネットブック「LaVie Light」は全機種WiMAX搭載

4月下旬から順次発売
価格:オープンプライス



 NECは、モバイルノート「LaVie M」、ネットブック「LaVie Light」、主力ノート「LaVie L」の夏モデルを発表した。価格はオープンプライス。

●TV機能搭載モデルが用意された「LaVie M」
LaVie M ワイヤレスTVデジタル搭載モデル

 13.3型液晶のモバイルノートLaVie Mには、ワイヤレスTVデジタル搭載モデルが登場した。これは、デジタルTV(地デジ/BS/110度CS)チューナユニットが添付され、無線LAN経由で視聴/録画ができるもの。上位機種LaVie Lなどに搭載されている機能だが、いわゆるCULVノートで、このようなAV機能を搭載するのは珍しい。

 搭載OSはWindows 7 Home Premiumの32bit版から64bit版へ変更された。32bit版は添付されない。

 ワイヤレスTVデジタル搭載機種「LM370/AS6」の主な仕様は、CULV版Celron SU2300(1.20GHz)、GS45 Expressチップセット(ビデオ回路内蔵)、2GB(最大8GB)メモリ、320GB HDD、13.3型1,366×768ドット(WXGA)低反射LEDバックライト液晶など。光学ドライブは搭載されず、外付けドライブもオプションとなる。

 主なインターフェイスはUSB 2.0×3、SDXC対応メモリーカードスロット、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Gigabit Ethernet、ミニD-Sub 15ピン、HDMIなど。

 本体サイズは、330×220×27~30.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.61kg。バッテリ駆動時間は約4.9時間。

 ワイヤレスTVデジタルを搭載しない「LM350/AS6」は、無線LANが802.11b/g/n対応になり、バッテリ駆動時間が約5.0時間となる。

 発売は両機種とも4月下旬。店頭予想価格は、LM370が12万5千円、LM350が10万円。本体カラーはグロスレッド/グロスホワイト/グロスブラックの3色がそれぞれ用意される。

●全機種モバイルWiMAXが搭載された「LaVie Light」
LaVie Light
シルバーは上位機種、ホワイトは下位機種のみ用意される

 ネットブック「LaVie Light」は、モバイルWiMAX、IEEE 802.11a/b/g/n無線LANが全機種に搭載される。

 上位機種「BL530」の主な仕様は、Atom N470(1.83GHz、ビデオ回路内蔵)、NM10 Expressチップセット、2GBメモリ、320GB HDD、10.1型WXGA低反射LEDバックライト液晶など。

 主なインターフェイスはUSB 2.0×3、SDXC対応メモリーカードスロット、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Ethernet、ミニD-Sub 15ピンなど。

 本体サイズは、258×212.6×27.5~36.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.36kg。バッテリ駆動時間は約8.4時間。OSにWindows 7 Home Premium 32bit版が搭載されることに表れているように、かなりの部分でネットブックの範疇を越えた製品に成長している。

 本体カラーはシャインレッド/フレッシュライム/アーバンメタルシルバー/パールブラックの4色が用意される。

 下位機種のBL350は、液晶解像度が1,024×600ドット、メモリ1GB、バッテリ駆動時間は約4.1時間に抑えられており、OSもWindows 7 Starterとなる。Microsoft Office 2007 Personal 2年間ライセンス版が添付される。また、本体色はアーバンメタルシルバーの代わりにフラットホワイトが用意される。

 発売は両機種とも4月下旬。店頭予想価格は、BL530が7万5千円、BL350が7万円の見込み。

 なお、今回からNECオリジナルのリモートスクリーンシステム「Lui」のクライアント機能の添付が、LaVie Light全機種に拡大された。また、Luiのサーバー機能がソフトウェア化され、7月頃に提供予定と発表された。従来必要だった専用ボードが不要となり、NECのデスクトップPCおよびA4ノートPCがサーバーとして利用可能になるという。

●AV機能が強化された「LaVie L」
LaVie L LL750
明るい液晶やUSB 3.0端子搭載などが夏モデルの特徴

 16/15.6型液晶搭載のAVノート「LaVie L」は、TV機能SmartVisionの機能強化が中心となっている。

 NTTドコモの携帯電話(2009年冬モデル以降)を対象に、640×360ドットのSD画質で番組持ち出しが可能となった。また、PC本体で視聴している際に、再生倍速が0.5倍から2倍の範囲で細かく指定できる。また、録画したTV番組にチャプターを付けるオートチャプター機能が搭載された。

 中位機種「LL750/AS6」では、16型1,366×768ドット液晶が「スーパーシャインビューEX2」となり、より明るく鮮やかに表示される。また、USB 3.0端子も2個装備された。上位機種「LL870/AS6」は640GB HDD、下位機種「LL700/AS6」ではCore i3-350M(2.26GHz)が搭載されるなど、機能機能の強化も進められている。

 LL870は5月下旬の発売で、店頭予想価格は21万円前後。LL750とLL700は4月下旬発売、店頭予想価格は17万円前後と16万円前後。

(2010年 4月 19日)

[Reported by 伊達 浩二]