株式会社MM総研は3日、2009年(2009年1月～12月)の国内PC市場の出荷実績を発表した。

　これによれば、出荷台数は前年比4.2%減の1,305万1,000台、出荷金額は前年比21%減の1兆1,580億円となった。出荷金額はA4ノートPCの平均売価の下落、およびネットブック市場の拡大の影響により、9年連続の減少となった。

　個人と法人別のルートをみると、個人系が前年比4.2%増の662万4,000台、法人系が前年比11.5%減の642万7,000台になった。個人向けはネットブックとWindows 7による市場活性化で台数を牽引したが、法人向けは世界同時不況の影響を受け減少した。同社の'95年の統計開始以来、初めて個人向けが法人向けを超える結果となった。

　メーカー別シェアでは、NECが18.4%(239万5,000台)と、2位の富士通(18.2%、238万1,000台)と0.2%に僅差でトップとなった。3位はデル(12.5%)、4位は東芝(11.4%)、5位は日本HP(9.3%)、6位のソニー(6.3%)まで、2008年から変化はない。

　一方、日本エイサーがレノボ・ジャパンを抜いて7位(6%)、アスースジャパンがアップルを抜いて9位(3.1%)と、台湾メーカーがそれぞれ1つ順位を上げた。

メーカー別シェアの推移(出典：MM総研)