米NVIDIAは16日、「Fermi」アーキテクチャを採用したHPC向けGPU「Tesla 20」シリーズを発表した。

Tesla S20

　先だって開催された同社のGPUコンピューティングのイベントGTCで発表された新アーキテクチャであるFermiを採用した初の製品。Fermiは、GPUコンピューティングにより最適化された構造となっている。

　従来のTeslaはアクセラレータ用途専用であったため、ディスプレイ出力を持たないが、Tesla 20シリーズは顧客の要望に応えディスプレイ出力を持たせた。

　ラインナップは、3GBのGDDR5メモリを搭載したPCI Expressカード型の「Tesla C2050」、メモリを6GBにした「Tesla C2070」、1Uラック型でC2050相当のカードを4枚内蔵する「Tesla S2050」、C2070相当のカードを4枚内蔵する「Tesla S2070」。価格は順に、2,499ドル、3,999ドル、12,995ドル、18,995ドル。性能はTesla C20が520～630GFLOPS(倍精度)、Tesla S20が2.1～2.5TFLOPS(同)。最大消費電力はTesla C20が225W、Tesla S20が1,200W。

　なお、現行のTesla 10シリーズは引き続き併売される。