アクロニス、新UIで使い勝手を高めたバックアップソフト
「True Image Home 2009」

True Image Home 2009

9月11日 発売
価格:10,290円



 アクロニス・ジャパン株式会社は、バックアップソフトウェアの最新版「Acronis True Image Home 2009」を9月11日に発売する。通常版は10,290円。

 これに先立ち、米Acronisは、10日付けで日本法人としてアクロニス・ジャパン株式会社を設立。販売代理店の株式会社ラネクシー(旧プロトン)との協力を継続しながら、日本でのビジネス拡大を図る。

 Acronis True Image Home 2009はコンシューマをターゲットに、各種バックアップや復元機能を備えたソフトウェア。主な機能として、PC全体/パーティション/ファイル/設定のバックアップと復元、増分/差分バックアップ、スケジューリングなどが可能なほか、「試用」機能としてシステムを一時的に保護した上で新しいアプリやドライバをインストールし、不要な場合には変更を破棄して元の状態に戻すことができる。

 新バージョンの2009では、Vista風のインターフェイスを採用し、機能が用途毎に左ペインへまとめられ、右ペインから詳細な機能を選択できるなど、より分かりやすくなっている。また、ワンクリックプロテクションとして、初めてTrue Imageを起動した際に、すべてのストレージデバイスを検出し簡単にシステムの保護とスケジュールの作成ができるようになった。

 ほか、アーカイブがGoogleとWindowsのサーチへ対応、ZIPファイルとしてアーカイブを作成する機能、アーカイブの統合機能、バックアップ/復元後の自動シャットダウンなどが追加された。

 対応OSはWindows XP/Vistaで、アップデートでWindows 7に対応する予定。サポートするストレージは、各種内蔵/外付けHDDやNAS、CD/DVDなどに加え、BD-Rに新たに対応した。

 パッケージは通常版のほか、アップグレード/乗り換え版が7,140円、アカデミック版が7,875円、2ライセンス版が16,590円、5ライセンス版が39,900円で用意される。

既存の機能と新機能のまとめVista風のインターフェイスを採用簡単にスケジュールを設定できるワンクリックプロテクション

●日本法人の設立でMidmarketを狙う

Acronis 最高執行責任者のヘルムート・ヘプトナー氏

 10日に開催された製品発表会では、Acronis 最高執行責任者のヘルムート・ヘプトナー氏が同社の来歴を紹介。

 「Acronisはバックアップ・リカバリとして名をはせているが、創立以来7年を迎え、14のオフィスを構えてグローバルに展開している」とする。社員数が650名で、その3分の1がR&Dに関わっている。ユーザーは個人からグローバルな1,000名規模の企業まで広範に渡り、180カ国で300万以上のライセンスを販売。サポート言語は13カ国語に上る。

 これを受けて、アクロニス・ジャパン 代表取締役の村上督氏は、アクロニス・ジャパンの設立意図を説明。現在、国内のリテールマーケットでは、年間5万ライセンスを販売し、一方コーポレートマーケットでは、約1万社が導入しているなど、一定のビジネスを確立できているとする。

 そこで、次のターゲットをSMBとエンタープライズの中間の市場(Midmarket)に定め、ブランドの確立やデバイスメーカーとのOEMビジネス、あるいはSIパートナーとの協業を進め、品質重視と迅速なサポートを元に日本でのビジネスを拡大していくとした。

アクロニス・ジャパン 代表取締役の村上督氏Acronisの来歴次のターゲットはMidmarket

(2009年 9月 10日)

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