ベンキュー、LEDバックライトの省エネ21.5/24型液晶
~HDMI×2のマルチメディア液晶も

V2200 eco

9月下旬 発売
価格:オープンプライス



 ベンキュージャパン株式会社は25日、都内で新製品発表展示会を開催し、21.5型として世界初のLEDバックライト搭載液晶ディスプレイ「V2200 eco」など2シリーズ4製品を公開した。

 今回発表されたのは、LEDバックライトを採用し消費電力を抑えたVシリーズと、HDMI×2を含む4系統入力に対応したマルチメディア液晶のEシリーズ。共通して、画像補整技術に強化された「Senseye3」を搭載し、スタンダード/ムービー/フォト/sRGB/Game/Ecoの6モードを映像ソースに応じて使い分けることができる。また、Ecoモードでは、輝度を抑え消費電力を30%抑えることができる。

●LEDバックライトのVシリーズ

 Vシリーズは、1,920×1,080ドット(フルHD)表示に対応したパネルとLEDバックライトを採用したシリーズ。21.5型のV2200 ecoと24型の「V2400 eco」をラインナップ。発売は9月下旬。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は順に23,800円前後、30,800円前後の見込み。

 LEDバックライトを採用したことで、従来の液晶ディスプレイと比較してコントラストが強化され、消費電力が低減している。一例として24型液晶では、従来モデルで消費電力が42Wだったが、これを30%程度にあたる17Wに抑えたという。なお、21.5型でのLEDバックライト採用は世界初としている。

 主な仕様は共通で、最大表示色数が約1,677万色、視野角が上下160度/左右170度、輝度が250cd/平方m、コントラスト比が1,000:1(DCR時500万:1)、応答速度が5ms。最大消費電力は21.5型が24W、24型が28W。インターフェイスはHDMIとミニD-Sub15ピン。

 本体サイズと重量は、21.5型が516.2×173×387.1mm(幅×奥行き×高さ)で約4kg、24型が579.4×181.2×435.5mm(同)で約4.9kg。スタンドは-5~20度のチルトに対応する。

 また、同社は18.5型モデルを10月中旬に発売する予定だ。

V2200 ecoの左側面V2200 ecoの右側面にはOSD用の操作パネル背面のインターフェイスはHDMIとミニD-Sub15ピン
従来モデルV2400Wは消費電力が42W。これに対し新モデル「V2400 eco」は17Wとなっているベンキュージャパン 代表執行役社長のマーティン・モーレ氏が自ら自転車をこいだ程度の電力で動作することをアピール

●HDMI×2のEシリーズ

E2220HD

 Eシリーズは、HDMI×2と1.5W×2のスピーカーを搭載し、マルチメディア用途をターゲットにしたシリーズ。21.5型の「E2220HD」と24型の「E2420HD」をラインナップ。発売は9月上旬。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は順に23,800円前後、30,800円前後の見込み。

 一般的な3系統入力に加え、もう1つHDMIを搭載したほか、1.5W×2のスピーカーや16:9パネルの採用し、マルチメディア用途に好適という。さらに24型モデルでは、高速応答技術「AMA」を搭載。中間色の応答速度を2msとし、なめらかな動画再生を実現したという。

 主な仕様はほぼ共通で、最大表示色数が約1,677万色、視野角が上下160度/左右170度、輝度が300cd/平方m、コントラスト比が1,000:1(DCR時50,000:1)、応答速度が5ms。ほか、4ポートのUSB Hubを備える。最大消費電力は21.5型が63W、24型が65W。インターフェイスはHDMI×2、DVI-D、ミニD-Sub15ピン。

 本体サイズと重量は、21.5型が527.6×164.4×401.5mm(同)で約4.8kg、24型が581.9×179×439.7mm(同)で約6kg。スタンドは-5~20度のチルトに対応する。

E2420HDE2220HDの左側面。USBポート×2とHDMI接続時のヘッドフォン出力を装備
E2220HDの右側面。OSD操作用のパネル背面のインターフェイス。HDMI×2、DVI-D、ミニD-Sub15ピン、USBポート×2

●LEDプロジェクタやネットワーク対応モデルも

 新製品発表展示会ではこのほか、光源にLEDを採用し光源寿命20,000時間を実現した小型プロジェクタ「GP1」や、Ethernetを搭載した「MP626」など、プロジェクタ計8製品が公開された。価格はオープンプライスで、MP626の店頭予想価格は83,800円前後の見込み。

 GP1はLED光源による高輝度/高コントラストな表示が特徴。重量が約640gで持ち運びに好適という。またUSBポートを備え、PCレスでUSBストレージ内の動画再生が可能になっている。

 MP626など短焦点プロジェクタの上位製品には、教育市場をターゲットに新たにEthernetを搭載。内部にクライアントを搭載しており、サーバーのアドレスをテンキーパッドから入力することで、容易に動画を再生できるという。

 これについて同社代表執行役社長のマーティン・モーレ氏は、「プロジェクタの市場は縮小傾向にあるが、その中で国の投資などにより伸びているのが教育市場だ。本機のネットワーク対応は国内の製品では一般的な機能だが、本機は短焦点のためスクリーンの近くに設置でき、教師が動いても映像を遮りにくいのが強みの1つ」とアピールした。

LED光源のGP1MP626背面にEthernetを装備

(2009年 8月 25日)

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