ニュース

Lenovo、2015~2016年度は1億2,800万ドルの赤字

 Lenovoは26日(香港時間)、3月31日締めの2015~2016年第4四半期および通年決算を発表した。

 第4四半期の売上高は前年同期比19%減の91.3億ドル、純利益は同80%増の1億8千万ドル、希薄化後1株あたりの利益は同0.72ドル増の1.62ドルとなった。

 通期では、売上高は前年同期比-3%減の449.1億ドルとなり、純利益は1億2,800万ドルの赤字(希薄化後1株あたりの損益は-1.16ドル)を計上した。

 事業部別に見ると、PCグループ(PC、Windowsタブレットを含む)の第4四半期売上高は62億ドルで、税引前利益は前年同期比20%減の3億1,200万ドルとなった。同社は第4四半期で1,210万台のPCを出荷し、第4四半期で20.2%、通年で21%のシェアを獲得している。

 モバイルビジネスグループ(買収したMotorola、Androidタブレット、スマートTVなどの事業を含む)は、第4四半期売上高が17億ドルで、出荷は1,090万台。通年で6,610万台のスマートフォンと1,100万台のタブレットを出荷した。

 同社では今回の結果は「期待を下回る結果」であり、中国以外の市場では通年で前年比63%増となる、5,100万台のスマートフォンを出荷したが、中国国内では85%の大幅減となった。同社では「『ZUK』ブランドの競争力を高め、中国で発生しているキャリア中心からオープン市場への移行に追従する」とした。

 「ThinkServer」ブランド、「System x」下のサーバー/ストレージ/ソフトウェア/サービスを含むエンタープライズビジネスグループは、中国でのハイパースケールコンピューティング分野の成長を受け、通年売上高で前年比73%増の46億ドルと好調な結果となった。ただし、四半期売上高は前年同期比8%減の10億ドルを記録しており、主な理由として販売モデルが機会を最大限に活かせなかったためとしている。

(佐藤 岳大)