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富士通、上位モデルの機能を受け継いだ15.6型ノート

AH77/Y(ブラック)

 富士通株式会社は16日、コンシューマ向けPCのFMVブランドとして、ノートPCとデスクトップPCの2016年夏モデルを合計3機種発表した。5月19日より順次発売し、価格はオープンプライス。

 従来機のマイナーチェンジとなり、新筐体の投入はなし。CPUの刷新や機能の追加が主な変更点となる。

LIFEBOOKシリーズ

 ノートPCのLIFEBOOKシリーズから、15.6型スタンダードノートの上位機種「AH77/Y」と下位機種「AH42/Y」の2製品が登場。税別店頭予想価格は前者が22万円前後、後者は14万円強の見込み。これらの中間に位置するAH53/XとAH45/Xは2016年春モデルを据え置きする。

 AH77/Yはパーツ構成に変更がなく、ソフトウェア面を強化。プリインストールのMicrosoft Officeが2016版になり、日本語入力ソフトもジャストシステム最新のATOK 2016に拡張された。

 これまで通りの機能として、USB-DACなどの専用オーディオ機器を繋がなくてもハイレゾ音源を楽しめるオンキヨー製スピーカーとヘッドフォンジャックを搭載。サウンドに臨場感と迫力を与えるWaves「MaxxAudio」も採用する。

 また、キーの位置ごとに3段階の押下圧を設け、良好な打鍵感と長時間入力時の疲労を軽減する独自のキーボードも装備。キーストロークは2.5mmと深めで、手前に向かって傾斜の付いたステップ型キートップと、中央に窪んだ球面シリンドリカルキートップの両採用により、指が馴染むとともにミスタッチが軽減されるという。キートップには光の反射で綺麗に見えるプリズムクリアキーが使われている。

 AH77/Yの主な仕様は、Core i7-6700HQ(2.6GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ8GB(最大16GB)、HDD 1TB、15.6型フルHD(1,920×1,080ドット)タッチ操作対応光沢ディスプレイ、BDXLドライブ、OSはWindows 10 Homeを搭載し、Office Home & Business Premium プラス Office 365サービスが付帯。

 インターフェイスは、USB 3.0×3、USB 2.0、HDMI出力、IEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LAN、Bluetooth 4.1、Gigabit Ethernet、SDカードリーダ、NFC、Webカメラ(約200万画素)、音声入出力などを装備。

 本体サイズ/重量は378×256×25.7~27.4mm(幅×奥行き×高さ)/約2.5kg。バッテリ駆動時間は約4.5時間。本体色はブラック、レッド、ホワイトの3色で、レッドのみ発売日が26日からとなる。

レッド
ホワイト

AH42/Y

 下位機種のAH42/YはCPUの変更とともに、キーボード面に新デザインを採用。これまではローエンドモデルとして上位機種と異なるキーボードが使われてきたが、今回はAH77/Yと同じく、3段階押下圧/2.5mmキーストローク/ステップ型キートップ/球面シリンドリカルキートップのキーボードが使われている。さらに、オンキヨー製スピーカーの採用し、ハイレゾ音源対応のヘッドフォンにも対応。Office 2016とATOK 2016もプリインストールする。

 キーボード面は全体的に丸みを帯び、角を落としたデザインに変更された。また、キーボードが繋ぎ目のない一体成型となったほか、タッチパッドの触り心地を滑らかな質感にするとともに、クリックボタンも角を丸くした形状に改良している。

 AH42/Yの主な仕様は、CPUがCeleron 3855U(1.6GHz、同)、メモリ4GB(最大16GB)、HDD 1TB、15.6型HD(1,366×768ドット)光沢ディスプレイ、DVDスーパーマルチドライブ、OSはWindows 10 Homeで、Office Personal Premium プラス Office 365サービスを付帯。

 インターフェイスは、NFCを搭載しない以外はAH77/Yとほぼ共通。

 本体サイズ/重量は378×256×24.7~26.4mm(同)/約2.3kg。バッテリ駆動時間は約8.3時間。本体色はブラック、レッド、ホワイトの3色を用意。レッドのみ26日からの発売となる。

ブラック
レッド

ESPRIMOシリーズ

FH53/YD

 デスクトップPCのESPRIMOシリーズからは、一体型「FH53/YD」が唯一更新対象となり、税別店頭予想価格は17万円強の見込み。その上位機種のFH77/XDは2016年春モデルのまま据え置かれる。

 従来機からの変更点は本体色が黒から白になったこと。そして他社チューナーで録画した番組を引き継げる「SeeQVault」機能はそのままに、TVを2番組同時に録画できるダブル録画を新たにサポートした。このほか、CPUの刷新やDDR4メモリの搭載、USB 3.0 Type-Cポートの追加も変更点として挙げられる。前述のノートPC 2機種と同じくOffice 2016とATOK 2016をプリインストールする。

 FH53/YDの主な仕様は、CPUがCeleron G3900T(2.6GHz、同)、メモリ4GB(最大16GB)、HDD 1TB、23型フルHD光沢液晶ディスプレイ、DVDスーパーマルチドライブ、OSはWindows 10 Home。Office Personal Premium プラス Office 365サービスが付属。

 インターフェイスは、USB 3.0 Type-C、USB 3.0×4、USB 2.0、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.1、92万画素Webカメラ、音声入出力などを装備。

 本体サイズは544×158~229×395~418mm(同)。重量は約7.2kg。

(中村 真司)