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USBメモリ起動でWindowsのパスワードを“簡単に”リセットするツール

 株式会社ジャングルは、Windows系のパスワードを“簡単に”リセットするツール「Jungleパスワードリセット」を5月12日より法人向けに販売開始する。

 このツールはUSBメモリにパスワードリセットツールを作成し、USBメモリからのブートで起動。その後対象Windowsアカウントを選んで「パスワードをリセット」をクリックするだけで、パスワードを削除できるというもの。パスワードを忘れた、または退職者がパスワードをかけたまま連絡が取れないといったニーズに応えられるとしている。

 対応OSはWindows NT/2000/XP/7/8/8.1/10、およびWindows Server 2000/2003/2008/2011/2012と幅が広い。OSがインストールされているファイルシステムはFAT16/32、NTFS/NTFS5のいずれも対応。HDDはIDE、SCSI、SATA、IEEE 1394、USB、SAS、RAID構成をサポート。さらにベーシックディスク、GPTディスク、ダイナミックディスクのいずれにも対応可能だ。

 一歩間違えば悪用も可能なツールだけに、法人向けに限定し、販売には所定の審査を伴う。

 昨今、iPhoneのパスワード解除を米政府がAppleに要求し、プライバシーの問題が騒がれる中、いとも簡単にWindowsパスワードをリセットできてしまうツールの登場は新たな議論を呼びそうだが、そもそもWindowsはiPhoneとは異なり、HDDやSSDといった汎用ストレージを利用している製品では、BitLockerでもかけてない限り、それらを抜いてほかのPCに挿せば内容が簡単読めるので、このツールの登場は「すごい深刻な問題か?」と言われればそうでもない気がする。

 余談だが、Windows 95や98はこのツールのサポート外だが、パスワードログイン画面出ても、「キャンセル」ボタンでデスクトップにアクセスできる。

(劉 尭)