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Surface Pro 4発売記念のユーザー向けキックオフイベントが開催

~Photoshopでのイラスト作成やDAWソフトでの作曲デモも展示

会場の様子

 日本マイクロソフトは12日、恵比寿LIVING ROOMにて、12.3型2-in-1「Surface Pro 4」の発売開始を記念し、「Surface Ambassador」の一般ユーザーを対象としたキックオフイベントを開催した。

 同イベントでは、Surface Pro 4のタッチ&トライコーナー、ゲストとして登場したイラストレーターのjbstyle氏、チームラボ株式会社取締役の堺大輔氏、ミューラル(壁画)アーティストのフランキースィーヒさんらによるトークセッションなどが行なわれた。

 トークセッションでは、堺大輔氏はアトラクションアートでのSurfaceの利用風景を、フランキースィーヒさんはSurface Pro 4を活用したミューラルアートの制作風景を公開した。

チームラボ株式会社取締役 堺大輔氏
同社が開催する子供向けアトラクションアート「teamLab Island」でのSurface活用風景。子供たちがSurfaceで描いた魚やクラゲなどが泳ぐ
ケンケンパのコースを作成
配置した足場に従ってエフェクトが発生
ミューラルアーティストのフランキースィーヒさん
制作風景。まず対象の壁を撮影
Surface Pro 4を使って構想を下書き
見合わせて確認
下書きをプロジェクタで投影しながらペイント
さらに撮影
スプレー部分の構想
吹きつけ
完成

 両氏のSurface Pro 4活用風景の紹介の間、jbstyle氏によるライブペインティングが行なわれていたが、なんと10分ほどで作品が完成。その完成度の高さと早さに、会場からはどよめきが起こっていた。

イラストレーターのjbstyle氏
Surface Pro 4を使用したライブペインティング
jbstyle氏はAdobeのIllustratorを使用しているが、鉛筆ツール以外使用せずに描いているとのこと
囲いと塗りつぶしを駆使
細い線も囲いと塗りつぶしで表現
あっという間に制作
完成した作品

 次いで登壇した日本マイクロソフト エバンジェリストの高橋忍氏は、Surface Pro 4では、Surface Pro 3の9.1mm厚から8.4mm厚へさらに薄型化、重量も800gから766gへ軽量化し、201×292mm(幅×奥行き)の筐体寸法はそのままに、画面サイズを11.8型から12.3型へ大型化しており、画面解像度も2,160×1,440ドット(216ppi)から2,736×1,824ドット(267ppi)へ高解像度となっている点をアピールした。

日本マイクロソフト エバンジェリスト 高橋忍氏
PowerPointでプロモーションビデオを再生しながらリアルタイムで書き込み
より薄型に
画面サイズが大型化
解像度も向上
The New Microsoft Surface Pro 4

 アクセサリについては、Pro 3用ではスタンド型だったSurfaceドックも、持ち運びが可能なHub型に変更されたほか、新アクセサリの「Wireless Display Adapter」を自宅や会社のディスプレイに繋げておけば、即座に画面を拡張することができると述べた。

新しいSurfaceドック
「Wireless Display Adapter」と「Arc Touch Mouse Surface Edition」

 またタイプカバーは、キーボード部分がアイソレーションデザインとなったことでミスタイプの軽減に繋がったとするほか、キーストロークも深くなって打ち心地を改善。トラックパッドも大型化し、操作感を向上させたという。

 ペンについては、Surface Pro 3付属ペンの256段階を上回る1,024段階の筆圧検知に対応したほか、テールスイッチを消しゴムとして利用可能になった。また固さの異なる4つペン先が付属するため、用途や好みに応じて交換可能となった。そのほか、クリックでのOneNote起動や長押しでのCortana起動などをサポートする。

キー配置はアイソレーションに
プランジャーも改良
トラックパッドも大型に
新タイプカバー。なおSurface Pro 3でも使用可能とのこと
ペンは1,024段階の筆圧検知に対応
テールスイッチは消しゴムとしても使用可能に
本体色も4色から選べるように
ペン先は2H/H/HB/Bの4つの固さから選択可能。HBとBはエラストマー樹脂製で、最も柔らかいBのペン先は、強弱が付けやすくイラスト向きとのこと。なおBの書き心地はサインペンを使っているような感覚だった

 Windows 10については、Windows Helloによる顔認証でのログインや、13日に日本でも提供開始となったCortanaのデモを披露した。

日本語版Cortanaのデモ。天気予報を教えてくれる
残念ながら夕飯の用意はしてくれないがレシピの検索を提案してくれる
アシスタントとしてのキャリアを理由に結婚はお断わりだそう
父親はビルゲイツ氏とのこと

 会場のSurface Pro 4のタッチ&トライコーナーでは、Adobe Creative Cloud製品を利用したデザイン作成のデモや、音楽制作ソフト(DAW)の「Bitwig Studio」による作曲デモなどが設置。Bitwig Studioは日本でも放映中のTVCMにも登場しているDAWソフトウェアで、Surface専用インターフェイスのデモを行なっていた。

Surface Pro 4
展示機はCore i5モデル。Core i7モデルは12月発売予定
GPUはIntel HD Graphics 250
スケーリング100%表示
125%表示
150%表示
200%表示
250%表示
個人的には150%表示が実用限界の小ささという印象。125%表示でも文字は読めるが、指でのタップ操作が厳しい
Bitwig Studio Ver.1.3.1
ドラムマシン。パッドの上部をタップすると強く、下部をタップすると弱くなるとのことで、ベロシティの調整もできる
シンセサイザのキーボード。マルチタッチ対応で、それぞれの指を上下別のキーへ動かしても反映される
アレンジャー画面
ミキサー画面。マルチタッチ操作で同時にトラック音量を変更できる

(佐藤 岳大)