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AMD、4K対応の組み込み向けSoC「Merlin Falcon」を発表
~4K VR/H.265 4Kデコード/HSA 1.0などをサポート
(2015/10/21 22:00)
AMDは21日(現地時間)、組み込み向けSoCのAMD Rシリーズとして、最新世代の「Merlin Falcon」を発表した。昨年(2014年)の5月にリリースした「Bald Eagle」に次ぐSoCで、3種のAPUと2種のCPU(GPU機能なし)のラインナップから成る。
主にデジタルサイネージ、医療イメージング、ゲーム機器、通信ネットワーク市場などに向けた製品で、4K動画のハードウェア再生支援機能や、CPUとGPUの異種混合コンピューティングを実現するHSA(Heterogenous System Architecture) 1.0などをサポート。CPUにはx86互換で64bitアーキテクチャのExcavatorコア、GPU機能には第3世代のGCNアーキテクチャが搭載される。
製品名 | RX-421BD | RX-418BD | RX-216GD |
---|---|---|---|
CPUコア数 | 4 | 4 | 2 |
CPUクロック | 2.1~3.4GHz | 1.8~3.2GHz | 1.6~3GHz |
L2キャッシュ | 2MB | 2MB | 1MB |
GPUユニット数 | 8 | 6 | 4 |
GPUクロック | 800MHz | 800MHz | 800MHz |
対応メモリ | DDR4-2400 DDR3-2133 | DDR4-2400 DDR3-2133 | DDR4-1600 DDR3-1600 |
TDP | 12~35W | 12~35W | 12~15W |
Radeonブランド | R7 | R6 | R5 |
製品名 | RX-421ND | RX-216TD |
---|---|---|
CPUコア数 | 4 | 2 |
CPUクロック | 2.1~3.4GHz | 1.6~3GHz |
L2キャッシュ | 2MB | 1MB |
対応メモリ | DDR4-2400 DDR3-2133 | DDR4-1600 DDR3-1600 |
TDP | 12~35W | 12~15W |
Bald Eagleとの違いは、South Bridge機能の統合によってシングルチップ化されたこと、Excavatorコアの採用によりIPC(Instruction Per Cycle)が増加、第3世代のGCNを実装、DDR4に対応、HSA 1.0サポート、H.265(HEVC)によるフル4Kデコード、DirectX 12サポートなど多岐に渡る。
Excavatorでは、前世代から内蔵キャッシュ周りが再設計されており、L1キャッシュが増加、プリフェッチ改良、低遅延化を図ったほか、分岐予測のバッファが512エントリから768エントリに増えている。そのほか、AVX2、MOVBE、SMEP、BMI1/2といった命令を追加。省電力モードも実装された。
GPU性能は前世代から22%向上しており、4K解像度でのVRを可能とし、SoC単体の3画面出力などができるようになっている。