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最新印刷技術が集うプリテク展示会「IGAS 2015」レポート
~シェア1位を誇る日本HPのプリンティング
(2015/9/11 18:47)
IGAS(International Graphic Arts Show=国際総合印刷機材展)2015が、9月11日~16日までの6日間、東京・有明の東京ビッグサイトで開催されている。
「Print+innovation プリントテクノロジーのさらなる挑戦!」をテーマに、最新の印刷、紙工、デジタルグラフィックス関連の機材および技術、サービスを一堂に展示。印刷産業の未来を展望するイベントとしている。
約51,000平方mの展示スペースを使用。100以上の特別講演やパネルディスカッション、セミナーを開催。延べ数千人規模での見学ツアーの実施、展示の見どころやトピックスを分かりやすく紹介するライブイベントスポットの設置のほか、海外出展社や来場者のためのビジネスマッチングの場を提供する。
会場には、エプソン、キヤノン、コニカミノルタ、リコー、日本ヒューレット・パッカードなどのプリンタ/印刷機器メーカーが出展。国内外の印刷関連企業も出展していた。
会場でデジタル印刷関連企業において最大となる1,700平方mのブースを構えたのが日本HP。各種商業印刷物から商品包装、店頭装飾、屋外広告に至るまで印刷分野のおけるソリューションを一堂に展示。HP高速インクジェットデジタル輪転機、HP Scitex産業用プリンタのほか、HP Latexプリンタ、HP PageWide XLプリンタ、HP SmartStreamなどを展示したほか、世界最大のデジタル印刷ネットワークDSCOOPとの共同出展により、デジタル印刷と親和性の高い原反、ワークフロー/プリプレス、後加工ソリューションを展示し、デジタル化への移行を提案してみせた。
日本HPは、IGASの開催に合わせて、会場内において、HPグラフィクスソリューションビジネスに関する会見を行ない、新製品などを発表した。
新たに発表したのは、サインディスプレイ向けの「HP Latex 3100プリンタ」および「HP Latex 3500プリンタ」の2機種。HP Latex 3100プリンタは、最大で毎時77平方mの印刷を可能としており、繁忙期や短納期などの印刷にも対応できるという。HP Latex 3500プリンタは、最大300kgのロール紙に対応したローラーと10リットルのインク容量を搭載したことで、夜間の無人オペレーションでの活用も可能だという。
また、サインディスプレイ向けの「HP Scitex 11000インダストリアルプレス」、板紙・ダンボール印刷向けの「HP Scitex 15500」では、少量多品種印刷やオンデマンド化が進む大判印刷やダンボール印刷において、高い生産性と効率的なワークフローを提供できるとした。
そのほか、HP Indigoデジタル印刷機に対応した蛍光ピンクインクも新たに発表した。
なお、日本ヒューレット・パッカードは、全世界に先駆け、8月1日付けで、PC、サーバー、プリンタを扱う日本HPと、エンタープライズ製品やサービスなどを扱う日本ヒューレット・パッカードに分社。日本HPの岡隆史代表取締役社長執行役員は、「新会社になってから、公の場で挨拶するのは今回が初めてのことになる」と前置きし、「PC、サーバー、ワークステーションなど、多くの世界ナンバーワン製品を取り扱うのが日本HPとなる。世界で選ばれている製品を日本の顧客に提供し、グローバル競争力を支援することになる。日本HPの社名に“日本”が付くように、日本の顧客に最適化した製品スペック、サービス、サポート、品質を提供するために、日本独自の工夫を凝らしていくのが当社の役割。今回のグラフィックソリューションの発表においても、マンガ単行本などに使用したいという日本の要望から生まれたピンク色の蛍光インクを投入した。また、日本の品質に対する高い要求にも対応する体制を整えている。日本の顧客にとってビジネスに役立つものを提供するのが我々の役割」とした。
また、「日本では、ビジネスPCが2位、ビジネスデスクトップPCおよびワークステーションでは、1位のシェアを持っている。だが、HPが1番強いのがプリンティングである。5,000円ほどの個人向け低価格プリンタから、デジタル印刷やラージフォーマットプリンタといった領域においても、群を抜くマーケットシェアを持つリーダーである。日本でも、世界と同じようなプリンティングビジネスを行なっていくことが我々の使命である。IGASのHPブースの展示を通じて、それを感じてもらいたい」とした。