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Radeon R9 NanoのTDPがFury Xより100Wも低い理由

 米AMDは27日付けでMini-ITXフォームファクタに収容可能なハイエンドGPU「Radeon R9 Nano」を発表した。同GPUは、チップのスペックは「Radeon R9 Fury X」とほとんど同じだが、TDPが275Wから175Wへ引き下げられている。この点についてAMDに問い合わせを行なったところ、回答が得られたので続報をお伝えする。

 R9 Nanoは、4,096基のSP、256基のテクスチャユニット、64基のROPを搭載し、ビデオメモリは4,096bit接続1GHz駆動の4GB HBMとなっており、R9 Fury Xと完全に同じ。仕様上、唯一違うのはコアクロックで、1,050MHzから1,000MHzに引き下げられている。

 しかし、この1,000MHzは最大クロックであり、R9 Nanoのコアクロックは負荷に応じて800〜1,000MHzの間で最も電源効率の良いクロックで動作するよう設計されている。それでも、R9 Fury Xとの差は小さいように見えるが、AMDによれば、約10%の最大クロックの引き下げでも消費電力を50%近く削減できるという。この結果、TDPは100W下がり、小型筐体に収納可能な発熱を実現した。

 AMDでは小型筐体で、より電源効率の良いマシンを求める人にはR9 Nano、最大限の性能が欲しいユーザーにはR9 Fury Xを推奨している。

(若杉 紀彦)