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国産スパコン“PEZYシステム”がGreen500の1〜3位を独占

〜省エネ高性能を競う世界ランキングで

世界一省エネで高性能なスパコンを競う「Green500」の2015年6月のランキング

 PEZYグループは3日、消費電力あたりの性能を競う世界スーパーコンピュータランキング「Green500」(2015年6月)にて、同グループが開発したシステムが1位から3位を独占したと発表した。

 なお、毎年TOP500と並んで6月と11月に発表される同ランキングだが、今回は発表が遅れていた。

 1位は理化学研究所「Shoubu」(菖蒲)で、ExaScalerの液浸冷却装置「ExaScaler-1.4」(80Brick)を採用。プロセッサはXeon E5-2618L v3とPEZY-SC、インターコネクトは Infiniband FDRから成り、消費電力あたりの性能は7,031.58MFLOPS/W、総電力は50.32kW。

 2位は高エネルギー加速器研究機構(KEK)に設置の「Suiren Blue」(青睡蓮)で、システム構成はExaScaler-1.4(16Brick)、Xeon E5-2618L v3、PEZY-SC、Infiniband。性能は6,842.31MFLOPS/W、総電力は28.25kW。

 3位もKEK設置の「Suiren」(睡蓮)。構成はExaScaler 32U256SC Cluster、Xeon E5-2660v2、PEZY-SC、Infiniband FDRで、性能は6,217.04MFLOPS/W、総電力は32.59kW。

 PEZYグループは、PEZY-SCといったメニイコアプロセッサを開発する株式会社PEZY Computing、液浸冷却装置を手がける株式会社ExaScaler、3次元積層メモリのウルトラメモリ株式会社から成る、日本のスーパーコンピュータ開発企業。

 2014年11月のGreen500で、Suirenが創業5年、開発7カ月で世界第2位に、日本では第1位に認定され話題となった。今回のGreen500における1位奪取は日本企業では初の快挙。

 PEZYグループのシステムは、ほぼ全ての技術をゼロから独自開発し、「京」と同様に部品の大半を国内企業から調達したという完全国産のスーパーコンピュータ。同グループは省エネと小型化を強みとし、経済産業省独立行政法人NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成を受けて開発が行なわれている。

液浸冷却スーパーコンピュータ「Shoubu(菖蒲)」
2010年から2015年までのGreen500ランキング

(中村 真司)