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マウス、“携帯型”Fury X搭載PCを披露

~「G-Tune:Garage」移転記念イベントで

持ち運べるゲーミングPC「LITTLEGEARシリーズ」

 マウスコンピューターは、同社ゲーミングブランド「G-Tune」の公式ストア「G-Tune:Garage」の移転記念イベントを開催した。

 新店舗の住所は千代田区外神田3-12-7で、中央通りに面しており、2フロアとなった。1Fがデモスペース、2Fが販売スペースとなる。

 プレオープン前に行なわれたプレス向けイベントでは、まず同社代表取締役社長の小松永門氏が挨拶を行なった。小松氏は、中央通り沿いに店舗を構えるべく、かれこれ8年以上物件を探してきたと明かし、遂に念願の「中央通り沿いに出店」を果たしたと述べた。

 今回一番大きなコンセプトは「PCゲームについて情報を発信していく場所」で、日本のPCゲームの中心地として、最新のハード、最新のゲームを発信していくという。

 1F奥にはストリーミング配信の設備なども設置される予定で、新製品発表やゲーム/PC関連のイベントスペースとして貸し出しも行なうとして、秋葉原の中心地から発信していきたいと呼び掛けた。

 次に同社コンシューマー営業統括部 コンシューマーマーケティング室室長の杉澤竜也氏による、店舗のデザインコンセプトの説明が行なわれた。

マウスコンピューター代表取締役社長 小松永門氏
同社コンシューマー営業統括部 コンシューマーマーケティング室室長 杉澤竜也氏
店舗名の「Garage」の由来。出発点の意
1Fはコンクリートと鉄筋を組み合わせ「Garage」と「古さ」を連想させるデザインに
天井の「G-Tune」モニュメントサインで闘技場のような雰囲気に
壁面をミラーにすることで空間の広がりを演出
2Fは天井などを剥き出しにしてGarageらしい無骨さと青LEDによる未来感を演出
昼夜で店舗外観の印象が異なるよう拘り、ほかの店舗とは違う演出を意識

 また杉澤氏はPCゲーム配信プラットフォーム「PLAYISM」との提携により、G-Tune:Garageで「D4: Dark Dreams Don't Die」がフリープレイできると発表した。今後も、毎月ないし隔月程度のペースで、同プラットフォームの推薦するインディーズゲームをプレイできるようにしていきたいという。

 そのほかの体験デモについても、3画面ゲームPC、Oculus Rift DK2に加え、Sumsungの「Gear VR」の設置や、アイトラッキングなどのコンテンツを追加していく予定だという。さらにマスコットキャラクター「G-Tuneちゃん」のグッズ先行販売も行なわれる。

ゲームPCならではの楽しさを体験出来るよう、コンシューマゲーム機では難しいマルチディスプレイ環境を設置
実際の設置
ゲーム配信プラットフォーム「PLAYISM」との提携
VRデモも設置
Oculus Rift DK2に加え、Sumsung Gear VRも追加
アイトラッキングのデモも予定
「G-Tuneちゃん」グッズの販売開始。販売だけでなくハイレゾ収録されたボイスを体験できるコーナーもあるとのこと
G-Tuneちゃんボイス体験デモにはAstell & Kernのハイレゾ対応プレーヤー「AK Jr」が

 その後、現在開発中というゲーミングPC「LITTLEGEARシリーズ」が発表された。LITTLEGEARシリーズは、ハンドルを備えた“持ち運び”を前提としたPCで、Mini ITXを採用しコンパクトかつカード長30cmクラスのハイエンドGPUを搭載可能とするのが特徴。LANパーティーやVR開発者のデモ用途などを想定しているという。

「LITTLEGEARシリーズ」。持ち運びを想定し本体上部にハンドルを備える
ケース内部写真。下に見えているのはRadeon R9 Fury X
デモで動作していたゲームはCodemastersの「DiRT: Rally」
R9 Fury Xは2スロット厚

 今回実機展示されていたモデルは、18日に発表されたAMDの最新GPU「Radeon R9 Fury X」を搭載しており、ゲストの日本AMD 森本竜英氏がFury Xの解説を行なった。

 R9 Fury Xは新GPUコア“Fiji”を搭載し、HBM(High Bandwidth Memory)によりメモリバンド幅はR9 290Xの512bitから4,096bitへと大幅に拡張された。

 森本氏は、Fijiコア搭載のHBMの構造について、メモリは4層のスタックで、ロジックダイまで含めて5層となると解説し、特徴のメモリ幅については「VR環境を突き詰めていくと必ず必要になってくるバンド幅」と述べた。

 Fury Xは120mmラジエータによる水冷システムとなっているが、静音性も高く、ゲーム実行時でも温度は50度程度に収まるとしており、アルミを使用した筐体や、インジケータ機能を備えるLEDを搭載するなど、本体デザインは非常に拘って作られたという。

日本AMD 森本竜英氏
PCゲーミングの今後
VR市場は今後3年で130倍の成長が見込まれている
“Fiji”チップの構成
“Fiji”チップ搭載HBMの構造。カードの小型化が可能に
R9 Fury Xの構成。筐体にはブラックニッケル加工のアルミニウムが採用されている
AMDの新GPUラインナップ群。ここに記載は無いが、このほかにR9 Fury、R9 Nano、Dual Fiji(仮称)がリリースを控えている

 そのほか特別ゲストとしてOcuFes主催 高橋建滋氏や格闘ゲームプレイヤーのふり~だ氏、グラビアアイドルの塚本舞さんらが登場し、新店舗のオープンを祝った。

 G-Tune:Garageでは、今回の店舗移転を記念し、19~21日にかけてグッズや景品の当たるイベントが開催される。

NPO法人オキュフェス主催 高橋建滋氏
GODSARDEN、顔TV!メンバーの格闘ゲーマーふり~だ氏
グラドル自画撮り部 書記のグラビアアイドル塚本舞さん
新「G-Tune:Garage」店舗外観
店内1F写真
店内2F写真
ゲーミングデバイスの販売も行なわれている

(佐藤 岳大)