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サイバーリンク、再生機能を強化した「PowerDVD 15」

~H.265/HEVCのハードウェアアクセラレーションにも対応

PowerDVD 15

 サイバーリンク株式会社は14日、映像再生ソフト「PowerDVD」シリーズの最新版となる「PowerDVD 15」を発表した。ダウンロード版とサブスクリプション版の提供は同日から開始され、パッケージ版は17日から発売する。

 サイバーリンクのビジネス・ディベロプメント&マーケティングシニアマネージャーの相蘇和貴氏は、2015年1月時点でPowerDVDシリーズが動画再生ソフトとして8年連続で国内シェア1位(BCNランキングのビデオ関連ソフト部門等)を獲得していることをアピール。PowerDVDシリーズだけで市場シェアを84%持っていると言う。

PowerDVDシリーズの実績を語る相蘇和貴氏
PowerDVDシリーズの市場シェア

 PowerDVD 15には全部で3つのエディションが用意され、大まかに分けると最上位の「Ultra」と中位の「Pro」はBlu-ray再生対応。下位の「Standard」はDVD再生のみの対応。なお、「PowerDVD Live」はUltraと同等機能で、サブスクリプション契約モデルとなる。

製品ラインナップ
エディションごとの機能比較表

 それぞれのエディションの価格は以下の表の通り。

提供形態Power DVD 15のエディション価格(税別)発売日
ダウンロードUltra10,926円4月14日
Ultraアップグレード版(Ver13/14から)9,074円
Pro8,796円
Proアップグレード版(Ver13/14から)6,250円
Standard4,444円
パッケージUltra12,000円4月17日
Ultra乗換え・アップグレード版10,000円
Ultraアカデミック版8,500円
Pro9,240円
Pro乗換え・アップグレード版6,750円
Standard4,750円
サブスクリプションPowerDVD Live(PowerDVD 15 Ultraと同等)1,680円(3ヶ月契約)/4,980円(1年契約)4月14日

 PowerDVD 15になって新しく搭載された主な機能を以下にまとめた。

TrueTheater Color

 TrueTheaterはこれまでのバージョンにも搭載されてきた機能で、コントラストなどを調整することができたが、今回は新しく「TrueTheater Color」が追加され、色彩を調整できるようになった。映像を分析しつつ、鮮やかさや色合いを最適化し、本来の色彩を再現できる。

ハイフレームレートビデオ再生

 120/240fpsのハイフレームレート動画の再生に対応。1倍速再生時は必要なフレームだけを滑らかに再生。特に効果を発揮するのはスローモーション再生時で、コマ数の多さを活かした超スローモーション動画として再生できる。

Blu-ray&DVD ISOイメージ再生

 ディスクの仮想イメージマウントソフトを使用しなくても、Blu-rayとDVDのISOイメージを直接再生できるようになった。

H.265/HEVCハードウェアアクセラレーション再生

 H.265/HEVC動画のハードウェアアクセラレーション再生をサポートし、Intelの第4世代CPU(Haswell)またはNVIDIA製GPU(Kepler)のハードウェア支援技術を使用可能になった。ハードウェア支援機能により、CPU使用率を格段に抑えることができ、処理能力不足による高画質映像のカクツキを抑え、滑らかに再生できるようになる。

TrueTheater Color
ハイフレームレートビデオ再生
Blu-ray&DVD ISOイメージ再生
H.265ハードウェアアクセラレーション

 そのほか、複数の動画をひとまとめに再生し、再生を中断しても中断個所からの再生を可能にする「シリーズ動画&レジューム」機能、サウンドの奥深さやクリアさの再現、そしてボーカルを聞き取りやすくする「TrueTheater Sound」、好みの再生シーンの音声を抽出する音声抽出機能などを搭載する。また、Windowsのミキサーを介さないWASAPIのビットパーフェクト再生に対応するなど、既存の機能についても改良/改善が行なわれている。

H.265/HEVCのハードウェアアクセラレーション再生が行なわれていたデモ機
USB DACを使用してのWASAPI排他モードの再生デモも行なわれていた

(中村 真司)