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Apple、“ノートブックを再発明した”新「MacBook」

〜13.1mmで920gの史上最薄最軽量、Core M搭載でファンレス

新MacBook

 米Appleは9日(現地時間)、一からデザインした12型ノートブック「MacBook」を発表した。4月10日発売予定で、価格は1,299ドル(148,800円)から。

  “ノートブックを再発明”と謳う新設計の製品。重量は2ポンド(920g)で、薄さは13.1mmとなっており、Mac史上最薄最軽量を実現。MacBook Airと同様、全て金属の筐体を採用する。

ユーザーインターフェイスの改良

 ユーザーインターフェイス回りではまず、キーボードのデザインを一新し、ハサミと同じ構造のパンタグラフから、蝶の羽のように中央を軸にキー上下両端を支えるバタフライ構造のスイッチへと変更。これによりキーの端を押下した時もまっすぐキーが下がるようになり、安定性が4倍向上したという。新構造は40%薄くなり、筐体の薄型化に貢献。さらに17%広いキーキャップを実現した。

 また、キーバックライトも1キー当たり1個ずつ配置されるようになり、より明るさが増し、暗い所での視認性が向上した。

 12型のディスプレイは、モバイルユーザーにとって待望のRetina化となった。解像度は2,304×1,440ドット。パネルは0.88mmの薄さで、これもMac史上最薄となっている。画素の発光領域を増やしたパネルを採用することで、従来と同じ明るさであれば消費電力を30%低減できる。

 最大の変更となったのはタッチパッド。これまでのタッチパッドは機械式のクリックボタンとなっていたが、新MacBookは完全に感圧式となり、押下する強さでクリックを判定。クリックとして判定された時は振動によってユーザーにフィードバックするようになった。

 OS X側にも改良を加え、押す強さによってアプリケーションの挙動を変えることができるようになった。例えば住所が表示されている所を強く押すと地図が表示され、時間が表示されている所を強く押すとスケジュールに追加するといったことが可能。またQuickTimeでは押す強さに沿って早送りの速度が変わるようになる。加えて、ユーザーが好みでクリックの強さを調節できる。

基板が67%縮小してファンレスに、バッテリも特製

 新MacBookではMacシリーズで初めてCore Mプロセッサを採用。Core Mの採用によりファンが省かれ、これも史上初となった。加えて、従来のMacBook Airから基板が67%縮小した。採用されるCore MプロセッサはBTOによるが、最上位は1.3GHz駆動のモデルで、Turbo Boostにより最高2.9GHzで動作する。消費電力は5W。

 基板が大幅に縮小した分、残った筐体内スペースはバッテリに使われることとなった。新MacBookでは大小が異なるシート状のバッテリが複数採用されているが、四角いバッテリをそのまま敷き詰めてしまうと、くさび形の筐体では一部のスペースが無駄となってしまう。

 そこでAppleは大きさの異なるシート状の薄いバッテリを階段のように敷き詰め、筐体に沿って配置した。これにより同じ底面積で容量を35%拡張できた。“オールデーバッテリライフ”を謳い、無線のWebブラウジングでは9時間、iTunesの動画再生では10時間のバッテリ駆動が可能としている。

有線インターフェイスはUSB Type-Cとヘッドフォンジャックのみ

 薄型軽量化に伴い、コネクタ類は大幅に削減され、USBのType-Cコネクタとヘッドフォン出力だけとなった。この1つのコネクタでUSB、電源供給をまかない、変換によりDisplayPort出力、HDMI出力、ミニD-Sub15ピン出力を実現した。リバーシブル仕様が最大の特徴だ。

 なおコネクタ形状はType-Cだが、AppleはUSB 3.1 Gen 1としており、転送速度は最大5Gbpsとなる。

 そのほかの周辺機器との通信に関しては、IEEE 802.11acおよびBluetooth 4.0によってまかなうとしている。

 本体色は従来のシルバーに加え、ゴールドとスペースグレイが加わった。これによりiPhoneとカラーリングが揃ったことになる。

標準構成は2つ

 標準構成は2種類が用意される。下位モデルは、1.1GHz駆動のCore Mプロセッサ(最大2.4GHz、Intel HD Graphics 5300内蔵)、メモリ8GB、256GB PCI Express接続フラッシュストレージ、OSにOS X Yosemiteを搭載し、価格は1,299ドル(148,800円)。

 上位モデルは上記からCPUを1.2GHz駆動のCore Mプロセッサ(最大2.6GHz、同)、ストレージを512GBに強化し、価格は1,599ドル(184,800円)。いずれもBTOで1.3GHz駆動のCore Mプロセッサ(最大2.9GHz駆動、同)に変更可能。

 そのほかのインターフェイスは480p対応FaceTimeカメラ、ステレオスピーカー、マイク、ヘッドフォン出力(光デジタル出力兼用)を備える。ACアダプタは29WのUSB Type-Cで、2mの充電ケーブルが付属する。

(劉 尭)