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スピーシーズ、Linuxベースで28自由度の動くフィギュア「MF303」

~MikuMikuDanceでモーションを作成可能

モーションフィギュア「MF303」

 スピーシーズ株式会社は、ロボット技術を用いて“動くフィギュア”を製作可能なモーションフィギュア「MF303」の開発評価セットを4月より販売する。無料の開発コミュニティメンバー登録が必要で、価格は30万円以下を予定している。

 本体にサーボモーターを内蔵すると、モーターの大きさや重量、音がネックとなってフィギュアへの適用ができなかった課題に対し、静かで滑らかに動作させられる独自技術「Motion Figure System」を基に開発された製品。ロボット部にモーターなどの重量がかさむ部品を搭載せず、各関節を独自の「多関節両引きワイヤー」で駆動するのが特徴で、腰:3軸、足:5軸×2、腕:5軸×2、頭部:3軸、取り付け部:2軸の計28自由度を持つ。関節駆動範囲は部位によるが、最大200度。身長は35cm。

 制御部にはLinuxを搭載したRaspberry Piを使用。Linux上でのソフトウェア開発が可能なほか、MikuMikuDance(MMD)で作成したモーションデータ(VMDファイル)を扱うこともできる。ホストとはBluetooth LEやWi-Fiで接続する。

 同製品は2月8日に千葉・幕張メッセで行なわれる「ワンダーフェスティバル 2015[Winter]」の、グッドスマイルカンパニーブースでデモを実施。将来、コンシューマ向けに大量生産した場合には、5~10万円程度の販売を想定しているという。

制御部にはLinux搭載のRaspberry Piを使用
モーターは台座部に搭載し、ワイヤーで関節を動かすことで、フィギュア部分がスリムな設計となっている
MMDによるモーション作成
同社が公開したMF303とMMDとの共演

(多和田 新也)