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NEC、数十PFLOPSを目指す次世代ベクトルスパコンの開発に着手

NECの現行ベクトル型スパコン「SX-ACE」

 NECは17日、現在販売中のスーパーコンピュータ(スパコン)「SX-ACE」の後継となるベクトル型スパコンの開発を開始したことを発表した。

 現行のSX-ACEでは、1コアあたり64GFLOPSの性能を持つクアッドコアプロセッサをベースとしたものだが、次世代スパコンはその後継として1ラックあたり10倍以上、システム全体の最大性能では数十PFLOPS級の処理性能を目指す。

 一方で、同一性能時の消費電力を10分の1以下、設置面積は30分の1以下となることを目標とする。

 さらに、画像解析や大規模データ(ビッグデータ)解析へのベクトル技術の利用拡大を想定し、研究者の個人利用からデータセンターへの利用まで、幅広い用途に適応できるラインナップを提供する予定としている。

(多和田 新也)