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RSコンポーネンツ、16コア演算チップ搭載の名刺サイズスパコン「Parallella」
(2014/11/10 12:21)
アールエスコンポーネンツ株式会社は、名刺サイズの基板に16コアの演算アクセラレータを搭載する米Adapteva製のスパコンボード「Parallella Board」を7日に発売した。
制御用にARM Cortex-A9ベースのXilinx製SoC「Zynq Z7000」(デュアルコアARM、FPGA内蔵)シリーズを搭載するほか、演算アクセラレータとして16コアプロセッサの「Epiphany III 16-Core」を備えることで、小型ながら並列処理プログラミングが可能。Epiphany III 16-Coreは最大クロック1GHz時に32GFLOPSの性能を持つRISCプロセッサで、本製品ではこれを600MHzで駆動させる。IEEE 754準拠の浮動小数点命令セットに対応し、ANSI-C/C++でのプログラムが可能。GNU/Eclipseベースのツールが提供され、Linux上で並列処理プログラミングが行なえる。
販売が開始されたボードは3製品で、共通で、1GBメモリ、Gigabit Ethernet、microSDカードスロットを搭載。電源は5V/2Aで、消費電力は5W未満。本体サイズは90×55×18mm(幅×奥行き×高さ)。
「Parallella Epiphany III Micro-Server」は、制御用SoCにZynq-7010(XC7Z010)を搭載し、GPIOなどを搭載しないアプリケーション開発向けボードで、税別直販価格は13,500円。
「Parallella Epiphany III Desktop Computer」は制御用SoCにZynq-7010、24本のGPIO、Micro HDMI、Micro USBを搭載する、クラスタを組むことを想定した組み込み向けボードで、税別直販価格は16,600円。
「Parallella Epiphany III Embed. Platform」はDesktop Computerの上位モデルで、制御用SoCにFPGAを強化したZynq-7020(XC7Z020)、48本のGPIO、Micro HDMI、Micro USBを搭載。税別直販価格は26,700円。