ニュース
au、WQXGA/10.1型液晶搭載のAndroid 4.2タブレットなど冬モデル
~CMに出演する井川遥さんらも発表会に登場
(2013/10/2 19:30)
KDDI株式会社および沖縄セルラー電話株式会社は2日、auブランドのスマートフォン、タブレットなどの2013年冬モデルを発表した。今回発表されたのはスマートフォン6機種、タブレット1機種、フィーチャーフォン2機種など。10月下旬より順次発売される。
通信サービスは、800MHzプラチナバンドの4G LTEサービスを拡張し、下り最大150Mbpsのデータ通信に対応することを発表。10月下旬に千葉県木更津市の一部で対応を開始し、順次エリアを拡大していく。
また、公衆無線LANサービス「au Wi-Fi SPOT」において、最大通信速度433MbpsのIEEE 802.11ac(Draft)対応を開始。ドトールコーヒーショップ3店舗、エクセルシオール2店舗より対応する。
今回発表された新製品は、これらの通信速度/規格に準じたものとなる。
ARROWS Tab
「ARROWS Tab FJT21」は、WQXGA(2,560×1,600ドット)表示に対応する10.1型液晶を搭載するAndroid 4.2タブレット。液晶表面はCorningのGrilla Glass 3により保護される。auのタブレット製品としては初めてフルセグTVチューナを搭載するほか、DTCP+に対応したことで対応機器と組み合わせることによるリモート視聴も可能となっている。
機能面ではLTE/Wi-Fiを同時接続するマルチコネクション機能や、利用者ごとに専用のホーム画面を備えるスタイル切替機能、映像エンジン「Xevic」による動画や静止画の自動色補正機能などを搭載する。
プロセッサはQualcommのMSM8974(2.2GHz)、メモリは2GB、ストレージは64GB。インターフェイスはmicroSDXCカードスロット、Micro USB、約125万画素前面カメラ、約808万画素背面カメラ、IEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LAN(テザリング対応)、Bluetooth 4.0、NFC、指紋センサーなど。
バッテリは9,600mAhで、駆動時間は未公表。急速充電対応の卓上ホルダやMicro USB接続のTVアンテナ変換アダプタが付属する。
本体サイズは約261×169×8.9mm(幅×奥行き×高さ、暫定値)、重量は約519g(暫定値)。IPX5/X8防水/IP5X防塵仕様。本体色はホワイト。製造は富士通モバイルコミュニケーションズ。発売は11月下旬。
なお、タブレットを2台目として持とうとする人のために、auでは制限容量を複数端末でシェアできるサービスをアナウンスしており、本製品についてもスマホセット割へ申し込むことで月1,050円を2年間割り引くキャンペーンを実施する。
isai
「isai LGL22」は、フルHD(1,920×1,080ドット)表示対応5.2型液晶を搭載するAndroid 4.2スマートフォン。狭額縁デザインで、幅約72mmの筐体に5.2型液晶を搭載したことを特徴とする。
auとLG Electronicsとの協業により開発された、独自のホーム画面「isaiスクリーン」を搭載。これは左右へフリックすることでジャンル、上下へフリックすることで時系列に表示を切り替える仕組みとなっている。
このほか、電源ボタンを押すことなく画面を2回タップするだけで電源オンとなるノックオン機能、画面下のメニュー/戻るなどの機能のカスタマイズ機能、3本指でのフリックによるアプリ切替機能などを搭載。
カメラは前面の約240万画素と背面の約1,320万画素。両方のカメラで同時に撮影して1枚の写真とする機能や、一部分のみを拡大して静止画/動画を撮影する機能などを持つ。
主な仕様はプロセッサがMSM8974(2.3GHz)、メモリは2GB、ストレージは32GB。インターフェイスはmicroSDXCカードスロット、IEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LAN(テザリング対応)、Bluetooth 4.0、NFCなど。バッテリは2,500mAhで、駆動時間は未公表。
本体サイズは約72×144×9.1mm(同、暫定値)、重量は約145g(暫定値)。IPX5/X7の防水仕様。本体色はブルー、アクア、ホワイト、ブラックの4色。製造はLG Electronics。発売は11月下旬。
Xperia Z1
「Xperia Z1 SOL23」は、フルHD対応5型トリルミナス液晶を搭載するAndroid 4.2スマートフォン。広角27mm/F2.0レンズを搭載するExmor RS for Mobile 2,070万画素の背面カメラを内蔵し、シャッター切った前後30秒を高速連写するタイムシフト連写機能など、カメラ機能を充実させている。前面カメラは約220万画素。
プロセッサはMSM8974(2.2GHz)、メモリ2GB、ストレージは32GB。インターフェイスはmicroSDXCカードスロット、IEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LAN(テザリング対応)、Bluetooth 4.0、NFC、フルセグチューナなど。バッテリは3,000mAhで、通話時間は約1,310分。
本体サイズは約74×144×8.5mm(同)、重量は約171g。IPX5/X8の防水/IP5Xの防塵仕様。本体色はブラック、ホワイト、パープルの3色。製造はソニーモバイルコミュニケーションズ。発売は10月下旬。
また、au+1 collectionでは本製品向けに、スマートフォンと連携させて撮影する円柱形デジカメ「Cyber-shot DSC-QX10」を販売する。
GALAXY Note 3
「GALAXY Note 3 SCL22」は、フルHD対応5.7型液晶を搭載。OSはAndroid 4.3。本製品のような通話機能を持つタブレットクラスの製品について、発表会では“ファブレット”の表現が使われるようになった。
ペン入力ができる従来からの特徴を継承し、さらにペン入力した数字からの電話発信機能などペン機能の強化を行なった。国内では男性ユーザーが中心だが、海外では女性ユーザーも多く、今回の新機能を売りに国内でも女性への訴求を強めていくとしている。
主な仕様はプロセッサがMSM8974(2.3GHz)、メモリは3GB、ストレージは32GB。インターフェイスはmicroSDXCカードスロット、IEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LAN(テザリング対応)、Bluetooth 4.0、NFC、約1,320万画素背面/約210万画素前面カメラなど。バッテリは3,200mAhで、通話時間は約1,210分。
本体サイズは79×151×8.3~9.8mm(同)、重量は約171g。本体色はクラシックホワイト、ジェットブラックの2色。製造はSamsung Electronics。発売は10月下旬。
さらにau+1 collectionでは、GALAXY Note 3とBluetoothで接続するスマートウォッチ「GALAXY Gear」を販売する。各種通知や通話が可能なほか、設定もスマートフォン側から行なえる。カラーは5色をラインナップする。
AQUOS PHONE SERIE
「AQUOS PHONE SERIE SHL23」は、フルHD対応4.8型IGZOディスプレイを搭載。OSはAndroid 4.2。F1.9レンズや、本体を握るだけで電源が入る「グリップマジック」機能などが特徴。
プロセッサはMSM8974(2.2GHz)、メモリは2GB、ストレージは16GB。インターフェイスはmicroSDXCカードスロット、IEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LAN(テザリング対応)、Bluetooth 4.0、NFC、指紋センサー、フルセグチューナ、約1,630万画素背面/約210万画素前面カメラなど。バッテリは3,000mAhで、駆動時間は未公表。
本体サイズは約70×140×9.2mm(同、暫定値)、重量は約146g(暫定値)。IPX5/X7防水、IP5X防塵仕様。本体色はブラック、ホワイト、ブルーの3色。製造はシャープ。発売は11月下旬。
ARROWS Z
「ARROWS Z FJL22」は、フルHD対応5型液晶を搭載。OSはAndroid 4.2。液晶ディスプレイにRAM搭載TFTを採用することで、静止映像表示時の消費電力を削減。このほか、LTE/Wi-Fiの同時接続機能や指紋センサーの搭載などを特徴とする。
プロセッサはMSM8974(2.2GHz)、メモリは2GB、ストレージは32GB。インターフェイスはmicroSDXCカードスロット、IEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LAN(テザリング対応)、Bluetooth 4.0、NFC、フルセグチューナなど。バッテリは2,600mAhで、通話時間は約940分。約10分で1日の使用に必要な容量を充電できるという「超急速充電」にも対応する。
本体サイズは約71×140×10.1mm(同)、重量は約149g。IPX5/X8防水仕様。本体色はブラック、ホワイト、ピンクの3色。製造は富士通モバイルコミュニケーションズ。発売は11月下旬。
DIGNO M
「DIGNO M」は、フルHD対応5型液晶を搭載。OSはAndroid 4.2。女性の手にも馴染むという曲面的なデザインで、エッジ部分は約3mm。5型液晶としては最軽量を謳う約135gの重量も特徴となっている。
プロセッサはMSM8974(2.2GHz)、メモリは2GB、ストレージは32GB。インターフェイスはインターフェイスはmicroSDXCカードスロット、IEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LAN(テザリング対応)、Bluetooth 4.0、NFC、約1,300万画素背面/約120万画素前面カメラなど。バッテリは2,600mAhで、駆動時間は未公表。
本体サイズは約69×138×9.9mm(同、暫定値)、重量は約135g(暫定値)。IPX5/X8防水、IP5Xの防塵仕様。本体色はホワイト、ブルー、ピンクの3色。製造は京セラ。発売は11月下旬。
WiMAX 2+ルーターも発売、一人暮らし向けプランも提供
また、UQコミュニケーションズが9月30日にサービス開始を発表した「WiMAX 2+」に対応したモバイルルーターも取り扱いを開始する。製品はUQと同じくHuaweiの「Wi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14」。下り最大110Mbpsに対応するほか、下り最大75Mbpsの4G LTEをサポートする。
合わせてauでは、スマートフォンとWiMAX 2+ルーターとセットで契約することで、スマートフォンの料金を割り引く「auスマートバリュー mine」の提供を開始する。受け付け開始は11月12日を予定。
月当たりの割引額はルーター2年契約なら780円(ただし2014年8月までの加入で2年間980円)、4年契約で980円。このプランは、一人暮らしの女性のPC利用率が92%に達するのに対し、固定回線を持たずにモバイルルーターを利用している人が24%いることに着目したもの。4年契約は大学生活を意識したものという。
また、ルーター購入と同時にauスマートバリュー mineを申し込んだ場合は、通常では最大24カ月間の適用となる「WiMAXおトク割」(WiMAX利用料金を月525円割り引き)が、最大49カ月間適用される。
このほか、9月14日発表された3型液晶搭載のフィーチャーフォン「GRATINA」や、新たに投入される800万画素カメラ/3.2型液晶搭載フィーチャーフォン「MARVERA」。フルセグチューナ内蔵の10.1型フォトフレーム「PHOTO-U TV」、歩数計機能などを搭載するGPS端末「あんしんGPS」も発表されている。
2013年度中に800MHzプラチナバンドのカバー率99%へ
発表会ではKDDI代表取締役社長の田中孝司氏が登壇。800MHz帯プラチナバンドの、回折することでビルの隙間にも入り込む、ビルの中でも電波が届きやすいなどの技術面でのメリットを紹介。Twitterなどで挙げられた好意的な声を紹介し、「ダントツという言葉を使っているが、本当に皆さんに自信を持ってお勧めできる」とアピールした。また、LTE基地局数でも34,000局の許可が下りており、2013年度(2014年3月)内には、人口カバー率99%を予定しているという。
また、2013年度の同社のコンセプトである「スマホを使いこなす」を実現するための「スマートリレーションズ構想」に関するサービスもアップデート。
コンテンツ使い放題でクーポンやポイントなどが提供されるauスマートパスは、継続利用者数も多く、加入者も800万人を超えたことを紹介。加えて、クーポン等の特典が拡充されるほか、iPhone/iPadの修理代金をスマートパス会員限定で最大15,600円分サポート。これによりAppleCare+に加入している人は実質無料で修理を受けられるようになる。
このほか、カスタマーサポートを充実させる「auスマートサポート」は、参加型のスマートフォン教室の開催や、お試しレンタルにタブレットを追加するなどのアップデートを発表。“両親にスマートサポートを受けさせたい”といったニーズに応えるために、スマートサポートをプレゼントとして受け渡しできるギフトチケットも用意される。
このほか発表会には、auスマートパスのCMに出演する女優の井川遥さんと剛力彩芽さんも登壇。
800MHz帯プラチナバンドについて聞かれた井川さんは「離れていても家族とつながっていられる。家族の温かさを感じていられる」とコメント。剛力さんは「いろんなところへ行って、友達にメールや画像を送ろうとしたときに、どこでも高速に繋がる。800MHzは私にはないとダメなもの」と述べ、田中社長は800MHzの良さを的確に表現した両名のコメントに喜びを見せた。
また、これまでauスマートバリューのCMに出演していた、歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさんも、今後auスマートパスのCMに出演。会場にはビデオメッセージを寄せた。