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新生VAIO、いよいよ第1号製品を出荷!

~8月4日に長野県安曇野の本社で出荷式

VAIO出荷式でのテープカットの様子

 VAIO株式会社は8月4日、長野県安曇野市の同社本社において、VAIOブランド初となるPCの出荷式を行なった。

 VAIO株式会社としての最初の製品が、いよいよ8月4日から出荷された。同週の末には、ヨドバシカメラやビックカメラの主要6店舗で展示を開始するほか、eソニーショップの一部店舗で取り扱いを開始する予定だ。

 同社はソニーのPC事業を継続する形で、7月1日から新会社として営業を開始。生産ラインについては「安曇野FINISH」と呼ぶ、全量を安曇野の生産拠点で検査を行なう仕組みを導入。それに合わせて生産ラインの再構築を行なってきた。

 同社では、ソニーブランドで発売していた「VAIO Pro 11/13」および「VAIO Fit 15E」を、VAIOブランドとして継続発売。いずれの製品も、海外のODMで生産し、安曇野で検査を行なった後に出荷されることになる。

 今回、初出荷の対象となったのは、これらの継続製品群であり、VAIO株式会社として独自に開発した製品は、今年度中にも発売されることになる。

 午前11時から開始した出荷式で、VAIOの関取高行社長は、「7月1日の新会社の立ち上げに向けて、幾多のハードルがあったが、社員の不眠不休とも言える努力と献身によって、これを乗り越え、スタートすることができた。そして、1カ月後となる今日、初出荷という次のマイルストーンに至ったことを、改めて感謝すると同時に、喜びを分かち合いたい」と挨拶。

 今回出荷した「VAIO Pro 11/13」および「VAIO Fit 15E」については、「ODMから直接届けるものではなく、『安曇野FINISH』のスローガンのもとに、決意を持って取り組んでいる安曇野発ワンストップモデルである。安曇野FINISHによって、お客様にご迷惑をおかけしない品質第一を保証すること、お客様に対して、モノづくりだけでなく、コトづくりによる付加価値を提供することにチャレンジしていく。安曇野FINISHは、この両面から真摯に、かつ柔軟に考えていく」と述べた。

 さらに、VAIOが目指す「本質+α」についても言及。「モノづくりにおいても、売り方においても、全ての面で本質を外さず、その上で、コトを起こすことにチャレンジしていく。本質+αを哲学として、次の一歩へ進んで行きたい」とした。

出荷式はVAIOの里と呼ばれる長野県安曇野のVAIO本社で行なわれた
VAIO出荷式で挨拶するVAIOの関取高行社長

 また、VAIOの国内向け販売総代理店であるソニーマーケティングの河野弘社長は、「VAIOに一番愛情を持っていた販社はソニーマーケティングであると自負している。また、BtoBの販路を確立していたのは、日本だけであり、そこにもソニーマーケティングの役割があった。そうした実績をもとに、VAIO再生のトリガーを務めることができるのは、とてもうれしい」と述べ、「ソニーマーケティングは、商品に触れることができる店舗を増やし、VAIOのビジネスの土台作りをしっかりと作っていく考えだ。その時に大事な役割を果たすのが、安曇野という価値。安曇野FINISHは品質保証だけに留まらない価値がある。安曇野の価値を、マーケティングメッセージに乗せて、強くアピールしていく。そして、これまで以上にお客様、マーケットとの距離を近づける考えである。VAIOの社員もどんどん現場に出てきて、お客様の声を聴き、それを安曇野だから実現できる製品に繋げてほしい。私たちは一心同体のパートナー。一緒に安曇野の価値を高めていきたい」と語った。

 その後、社員による決意表明などが行なわれたほか、初出荷製品を関取社長が梱包を行なった後、製品を引き渡し。第1号製品が出荷された。また、出荷式では、テープカットや万歳三唱も行なわれた。

祝辞を述べるソニーマーケティングの河野弘社長
初出荷製品の梱包を行なうVAIOの関取社長
梱包した製品の引き渡しを行なう
「VAIO Pro 11/13」および「VAIO Fit 15E」
「SONY」ロゴが入っていたディスプレイ下部のロゴが「VAIO」になっている

(大河原 克行)