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MediaTek、8コアの64bit ARMを搭載したハイエンドSoC
~480fpsのフルHD動画撮影や120Hzのパネルもサポート
(2014/7/16 12:53)
台湾MediaTekは15日(現地時間)、ハイエンド向けのモバイル向けSoC「MT6795」を発表した。2014年末に提供される。
パワーユーザー向けの最上位モデルで、8コアの64bit ARMとLTEモデムを内蔵した。最大動作クロックは2.2GHz、対応メモリはデュアルチャネルのLPDDR3 933MHzなどとなっている。独自の「CorePilot」技術を搭載し、世界最高水準のマルチプロセッサ性能と熱制御を提供するという。
これらのスペックに加えて、ジャパンディスプレイと協業し、モバイル向けとしては業界で初めて120Hzパネルをサポート。これによりスムーズな録画やビデオ再生、ゲーミング体験を実現し、同社は「ClearMotion」技術と呼んでいる。
さらに、ソニー製の2,070万画素センサー「IMX220」と組み合わせることで、480fpsで1080pのフルHDビデオの撮影、16分の1の速度での再生、そして編集が可能。同社はこれを「Super-Slow Motion Technology」と呼んでいる。これもスマートフォンとしては世界初としている。
このほか、2,560×1,600ドット解像度のディスプレイ、H.265の4K2Kビデオ再生/録画、H.264/VP9の4K2Kビデオ再生、カテゴリ4 FDD/TDDによるLTE(150Mbps/50Mbps)、IEEE 802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth、FMラジオ、GPS、ジャイロスコープなどをサポートする。
なお、2月に発表した4コアCortex-A17+4コアCortex-A7というbig.LITTLE構成の「MT6595」は下位モデルであり、32bitしかサポートしないが、今回MT6795同様にClearMotionとSuper-Slow Motion Technologyをサポートすることが明らかにされた。
【表】MediaTekのSoCラインナップの比較(一部抜粋) | ||||||||
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型番 | 命令セット | コア数 | 通信 | CPUコア | 動作周波数 | GPU | 120Hzパネル | Super-Slow Motion |
MT6595 | 32bit | 4+4コア | LTE | Cortex-A17+Cortex-A7 | 不明 | PowerVR Series6 | ○ | ○ |
MT6732 | 64bit | 4コア | LTE | Cortex-A53 | 1.5GHz | Mali-T760 | - | - |
MT6592 | 32bit | 8コア | HSPA+ | Cortex-A7 | 1.7~2GHz | Mali-450 MP | - | - |
MT6752 | 64bit | 8コア | LTE | Cortex-A53 | 2GHz | Mali-T760 | - | - |
MT6795 | 64bit | 8コア | LTE | Cortex-A53 | 2.2GHz | PowerVR Series6 | ○ | ○ |
MT6795に採用されているCPUコアとGPUコアについては明らかにされていないが、これまでの経緯を見るとそれぞれCortex-A53とPowerVR Series6である可能性が高い。