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Alchip、世界最高水準の電力効率を実現したスパコン向けプロセッサ

6月27日 発表

 台湾のファブレスASICベンダーAlchip Technologiesは27日(日本時間)、東京工業大学、一橋大学、会津大学と共同で、世界最高水準の電力性能比を実現したスーパーコンピュータ向けプロセッサ「PACS-G」を開発したと発表した。

 1Wあたりの浮動小数点演算性能が世界最高水準という30GFLOPSを実現したプロセッサ。既存の最新GPUと比較しても5倍以上高いという。製造はTSMCの28nm HPMプロセス、パッケージはフリップチップのPBGAを採用する。

 PACS-Gプロセッサの開発を主導した、元東京工業大学教授で、現理化学研究所計算研究機構の牧野淳一郎氏はリリースの中で「この共同プロジェクトによって開発した低消費電力技術が、100GFLOPS/Wを目指す次世代プロジェクト(16nm/10nm世代)に使用されることを期待している」などとコメントしている。

(劉 尭)