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GIGABYTE、Z97/H97搭載マザー23モデルを一挙投入

~ゲーミングモデルを大幅拡充、14nmのBroadwellもサポート

5月11日 発売

価格:オープンプライス

 GIGABYTEは、Intel Z97/H97 Expressチップセットを搭載したマザーボード23モデルを11日に発売する。価格はすべてオープンプライス。

 9シリーズのスタンダード向けモデルでは、2006年から展開している独自品質規格「Ultra Durable」のブランドを一新し、4や5といった数字を取り払った。インターフェイスは、上位モデルを中心に10Gbps対応のSATA ExpressやM.2コネクタを装備する。

 BIOSは、従来のダッシュボードモード(Smart Tweak Modeに名前が改められた)とクラシックモードに加え、ウィザード形式の「Start-up Options」を搭載し、日本語を含む19言語をサポート。また、11日に発売が予定されているHaswell Refreshに加え、第5世代Coreプロセッサ(コードネームBroadwell)への対応も謳われている。主な仕様や店頭予想価格は下表の通り。

GA-Z97X-UD5H
M.2スロットにSSDを搭載したところ
2013年は1.57秒に1枚、GIGABYTEのマザーボードが販売されたという
GIGABYTEの9シリーズマザーボード
Ultra Durableのロゴを一新
SATA Expressの搭載
M.2スロットの搭載
Realtek ALC1150オーディオコーデックとヘッドフォン用オペアンプ
UEFI BIOSの新しいモード
Smart Tweak Mode。情報が多く、オーバークロックに向くだろう
第5世代Coreプロセッサへの対応を謳う
【表1】スタンダードシリーズ
製品名フォームファクタチップセットSATAポートUSB 3.0SATA ExpressM.2特徴店頭予想価格
GA-Z97X-UD7 THATXZ9788×Thunderbolt搭載28,000円前後
GA-Z97X-UD5HATXZ9788デュアルLAN20,000円前後
GA-Z97X-UD3HATXZ9766スタンダード16,000円前後
GA-Z97X-SLIATXZ9766SLI対応最廉価15,000円前後
GA-H97-D3HATXH9766M.2やSATA Express対応11,000円前後
GA-H97-HD3ATXH9766××最も廉価10,000円前後
GA-Z97M-D3HmicroATXZ9766××Z97のmicroATX14,000円前後
GA-H97M-D3HmicroATXH9766××Z97Mのチップセット違い10,000円前後
GA-Z97N-WIFIMini-ITXZ9766××IEEE 802.11ac対応16,000円前後
GA-H97N-WIFIMini-ITXH9766××IEEE 802.11ac対応14,000円前後

 ゲーミング向けの「G1 GAMING」シリーズは大幅に拡充し、合計9モデルを投入。従来の「Killer」の名前を取り払い、“FPSゲーム向け”という独特のブランドイメージを払拭し、さまざまなゲームをプレイするゲーマーに向けて幅広いラインナップを揃えた。また、ヒートシンクを含めブランドカラーは従来の緑から赤に変更された。

 全モデルでネットワークコントローラに現Qualcomm Atheros(元Bigfoot Networks)のゲーミング向けネットワークコントローラ「Killer E2201」を採用。オーディオコーデックはRealtekの「ALC1150」で、デジタルとアナログの信号を完全に分けた設計を採用。また、一部モデルでニチコンのオーディオ用コンデンサや金メッキのミニジャックを採用する。主な仕様や店頭予想価格などは表2の通り。

「GA-Z97X-Gaming 7」
「GA-Z97X-Gaming 3」
「GA-Z97X-Gaming G1 WIFI-BK」。日本で発売する予定はない
「G1.Sniper H6」。日本で発売する予定はない
「G1.Sniper Z6」。日本で発売する予定はない
ゲーミングブランドの一新
G1 GAMINGシリーズを大幅に拡充
上位モデルでは4way-SLIをサポート
オーディオ面の特徴
Killer E2201とIntelのデュアルLAN。海外ではWi-Fiモデルも用意される
ブランドカラーを赤とし、パーツのコーディネートがしやすくなった
競合他社のゲーミングモデルとの比較
機能面の特徴
【表2】G1 GAMINGシリーズ
製品名フォームファクタチップセットSATAポートUSB 3.0SATA ExpressM.2特徴店頭予想価格
GA-Z97X-Gaming G1ATXZ97108×4way対応、デュアルLAN46,000円前後
GA-Z97X-Gaming GTATXZ9788×4種のディスプレイインターフェイス37,000円前後
GA-Z97X-Gaming 7ATXZ9786オンボードスイッチ多数20,000円前後
GA-Z97X-Gaming 5ATXZ9766金メッキオーディオ端子、デジタルPWM17,000円前後
GA-Z97X-Gaming 3ATXZ9766Z97搭載では最廉価14,000円前後
GA-H97-Gaming 3ATXH9766H97搭載でゲーミング向け13,000円前後
GA-Z97MX-Gaming 5microATXZ9766M.2やSATA Express対応17,000円前後
GA-H97M-Gaming 3microATXH9766××最廉価のmicroATXゲーミング12,000円前後
GA-Z97N-Gaming 5Mini-ITXZ975+1eSATA6××初のMini-ITXゲーミング17,000円前後

 オーバークロック向けの「OC」シリーズは、「Z97X-SOC」と「Z97X-SOC Force」の2モデルをラインナップ。ビデオカードの電源供給を強化する「OC PEG」や、メモリやビデオカードを抜かなくてもスロット単位で無効にできる「OC PCIe/DIMM Switch」、オンボードハードウェアボタンの操作でオーバークロック操作ができる「OC Touch」を備える。

 また、メインストリームと同様DualBIOS構造となっているが、起動するBIOSのROMを明示的に指定したり、BIOSの設定プロファイルを切り替える「OC DualBIOS Switch」や、バラック状態でもビデオカードをネジ止めできる「OC Brace」、USBメモリの接続を前面から行なえる「OC Connect」を搭載する。

 9シリーズからは新たに、スタンダードシリーズをベースとし、168時間(1週間)の連続負荷テストをクリアした「Black Edition」を用意した。同社が新たに開設したラボで1枚ずつ1週間の負荷テストを行ない、クリアして証明書が付属したものだけが出荷される。Black EditionにはVIP特典が用意され、延長保証が受けられるほか、台湾ラボへの見学ツアーへの招待なども予定されている。

 OCシリーズおよびBlack Editionシリーズの主な仕様や店頭予想価格などは表3の通り。

Z97-SOC FORCE
オーバークロック用のハードウェアボタン「OC Touch」
バックパネルはクロムメッキ仕上げ
前面にUSBポートを備える
OCシリーズのラインナップ
OCシリーズの特徴
前面のUSBポート「OC Connect」
ラボでは既に7つの世界記録を取得している。11日にHWBOTで公開される予定だ
Black Editionシリーズに属する「GA-Z97X-UD5H-BK」
Black Editionの展開
全品ラボで負荷テストを行ない、品質を保証
Black Edition購入者の特典
ラボでの負荷テストの様子
【表3】Black EditionとOCシリーズ
製品名フォームファクタチップセットSATAポートUSB 3.0SATA ExpressM.2特徴店頭予想価格
GA-Z97X-SOC ForceATXZ9766×豪華装備のオーバークロック向け30,000円前後
GA-Z97X-SOCATXZ9766×価格を抑えたオーバークロック向け27,000円前後
GA-Z97X-Gaming GT WIFI-BKATXZ97108×IEEE 802.11ac対応ゲーミング48,000円前後
GA-Z97X-UD5H-BKATXZ9788スタンダード製品で最もハイエンド22,000円前後
GA-Z97X-UD3H-BKATXZ9766定番の高耐久モデル18,000円前後

 全モデルで、Googleの「Chrominum OS」のGIGABYTE版を提供。同OSではドライバなどを一切用意せずに、4GB以上のUSBメモリにインストールするだけで利用できる。ただし現時点では英語版のみでの展開となる。また、新たに「GIGABYTE Home Cloud」サービスを提供し、PCに接続したストレージのファイルを、iOSやAndroidから閲覧できるアプリを提供する。

GIGABYTE版Chrominum OSを用意
Home Cloudサービス

(劉 尭)