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タカラトミー、2輪ロボット「ハローミップ」と犬型ロボット「ハローズーマー」

〜「OMNIBOT」ブランドのロボットが復活

「Hello! Zoomer(ハローズーマー)」(左)と「Hello! MiP(ハローミップ)」(右)
4月7日 発表

価格:15,000円(税別)

 株式会社タカラトミーは2014年4月7日、次世代エンターテイメントロボット「OMNIBOT」シリーズを2014年6月から展開すると発表して記者会見を行なった。

 海外企業と提携し、ジェスチャー操作できる倒立2輪走行ロボット「Hello! MiP(ハローミップ)」を6月21日から、脚車輪機構の犬型ロボットトイ「Hello! Zoomer(ハローズーマー)」を7月26日から発売する。価格はいずれも希望小売価格15,000円(税別)。その後もロボットトイを展開する予定で、シリーズ全体で2014年度20億円、3年で50億円の市場規模を目指す。

 「Hello! MiP(ハローミップ)」は「セグウェイ」のような倒立二輪型のロボット。大きさは130×70×190mm(幅×奥行き×高さ)。重さは350g(電池除く)。白黒2種のカラーバリエーションが用意されている。バッテリは単4アルカリ電池4本を使用し、連続稼働時間は1時間程度。バランス制御用のジャイロを搭載しており、付属トレーに本体自重とほぼ同じ350gまでのモノを載せても倒れずに走行できる。赤外線センサーを搭載しており、人の手と一定の距離をもってついてくるなど、ジェスチャーでのコントロールも可能。海外では加WowWeeが夏から販売予定。

 Bluetoothを搭載しており、4月末からスマートフォンやタブレットで動く専用アプリ(iOS、Android対応)を使うことで、リモコンとして使うこともできる。例えばタブレット上で指でさらっと書いた通りにロボットを動かしたり、音楽に合わせてダンスを踊らせたり、ボクシングさせたりできる。そのほか片方の車輪を回すことで7つの異なるモード(コントロールモード、ダンスモード、自由走行モード、学習モード、逃走モード、バランスモード、待機モード)に切り替えられる。選択しているモードは胸のLEDの色の変化で知らせる。

「Hello! MiP(ハローミップ)」
色は白と黒の2種類
腕のポーズは自由に変えられる
350gまでのモノを運べる
背面に乾電池を搭載。
頭部に赤外線センサーを搭載
【動画】自重とほぼ同じ重量のモノを運べる
【動画】ダンス
【動画】持ち上げて再度置いてみる
【動画】ジェスチャーコントロール
【動画】スマートフォンでのコントロール

 「Hello! Zoomer(ハローズーマー)」は足の先端が車輪になっている犬型ロボットで、とにかく走り回るダイナミックな動きが特徴。大きさは280×200×180mm(同)。重さは520g。バッテリはUSBで充電する内蔵型でリチウムイオンを採用し、1時間充電で連続稼働時間は20分程度。仕草の数は40以上。目はLEDで、ハートやハテナマークなどを表示できる。子犬のように吠えたり鳴いたりするほか、“ハッハッハッ”と息を荒げる音を出したりする。15以上の英語と30以上の日本語を認識できる音声認識機能を搭載し、「おすわり」や「おて」や「おしっこ」などの動作をさせることができる。腰には「トリックスイッチ」があり、押すとランダムにリアクションを取る。

 ボディの外見はダルメシアンをモチーフとしている。白黒ブチの模様は1万種類以上あるという。赤外線センサーで周囲の障害物を認識してぶつからないように移動するほか、ひっくりかえっても自分で起き上がることができる。なお、「Zoomer」は2013年にスピンマスターから発売され、アメリカで42万個を販売したという。

「Hello! Zoomer(ハローズーマー)」
目はLEDでアイコンを表示する
腰は球体関節。お尻のトリックスイッチを押すとランダムアクションする
ブチ模様には個体差がある
脚部関節にはバネが使われていて柔らかい
充電はお腹のUSB端子から行なう
【動画】トリックスイッチを押したり、ひっくり返したりしてみた
株式会社タカラトミー 取締役 専務執行役員 眞下修氏

 株式会社タカラトミー 取締役 専務執行役員の眞下修氏は「オモチャは時代に応じて応じて変化・進化してきた。金属や木製のものが樹脂製になり、半導体技術が普及する中で家庭用TVゲーム機器が普及してくるなど、新たな産業から新たなオモチャが作られてきた。これからの有望な産業がロボットであることは衆目の一致するところ。ロボットをエンターテイメント用途に置き換えることで新しい次世代オモチャを展開していきたい。ロボットはハードとソフトの組み合わせ。オモチャというものはハードとソフトの組み合わせの妙で生まれている商品。ロボットトイはもっとも強みを活かせる分野だ」と語り、同社のこれまでのロボットトイへの取り組みを紹介した。

 タカラトミーは1984年(当時トミー)から家庭用ロボットとして「OMNIBOT(オムニボット)」シリーズを展開。2007年には小型ロボット「i-SOBOT」を発売した。今回の「OMNIBOT」ブランドの復活について眞下氏は「1999年の犬型ペットロボット発売後、多くのロボットトイが発売された。その後一段落したが、時代が一回りして、消費者の気分が変わってきていると感じる。ロボット掃除機のヒット、デアゴスティーニの『ロビ』のヒットも空気の現れではないか」とロボットトイをめぐる状況を俯瞰。また、「スマートフォンやタブレット、無線LANも普及するなど生活周辺のインフラも大きく変わった」と述べて、「新たに心を豊かにする新しいオモチャを次世代オモチャとして提案できるようになった」と述べた。今回の商品は第1弾で、「今後、中長期的には次世代のロボットエンターテイメント市場を確立したい」と語った。

ARMTRON(1982)
Omnibot(1984)
Omnibot COM(1985)
Omnibot 2000(1985)
Omni wagon(1985)
Omnibot Junior(1986)

 続けて、同社 国内事業統轄本部ニュートイ事業部ニュートイグループ グループリーダー代理 木村貴幸氏が2種類のロボットを紹介し、「オモチャ会社が考えるロボットは小型サイズのもので、すごいことができるわけではない。だが、オモチャ会社ならではの遊びがつまったもの。家庭にあると楽しくなるようなものだ」と述べた。「未来を感じてもらえるようなことをオモチャ会社としてやっていきたい」と続けて、SNSなども活用しつつ「コミュニケーションが増えるようなエンターテイメント・ロボットを考えていきたい」と語った。

株式会社タカラトミー 国内事業統轄本部ニュートイ事業部ニュートイグループ グループリーダー代理 木村貴幸氏
「Hello! MiP」をジェスチャーで操る木村氏
「Hello! MiP」と「Hallo! Zoomer」