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Imagination、性能を50%高めた「PowerVR Series6XT」

~エントリー向けの「PowerVR Series6XE」も

1月6日(米国時間) 発表

 英Imagination Technologiesは6日(米国時間)、タブレット/スマートフォン向けGPUのIPコア「PowerVR」シリーズの新モデルとして、従来モデルから性能を50%高めた「PowerVR Series6XT」やエントリー向けの「PowerVR Series6XE」を発表した。いずれもPowerVR Series6で採用された「Rogue」アーキテクチャをベースとしている。

PowerVR Series6の位置付け

 PowerVR Series6XTは、従来から50%性能を改善したという上位モデル。命令セットの追加や、「Hierarchical Scheduling Technology」と呼ばれる新たなスケジューリング技術、フィルレートやポリゴンスループットの改善、GPU演算時のデータパス最適化などが施されている。また、「PowerGearing G6XT」と呼ばれる電力管理機能も採用された。PowerVR Series6に搭載された各種イメージ圧縮技術も継承する。

 シェーダクラスタ数別に、2クラスタの「GX6250」、4クラスタの「GX6450」、6クラスタの「GX6650」、またエリア最適化設計の2クラスタ版となる「GX6240」をラインナップ。シェーダクラスタは最大8クラスタ構成が可能という。

PowerVR Series6XTのアーキテクチャ

 PowerVR Series6XEは、「世界最小サイズでOpenGL ES 3.0とOpenCLをサポートする」というエントリー向けGPU IP。

 シェーダクラスタを再設計しており、クラスタ内の演算ユニットを半分にした“ハーフクラスタ”を採用する「G6050」と「G6060」、独自のエリア最適化設計を行なったシングルクラスタ構成の「G6100」と「G6110」をラインナップ。G6060とG6110はイメージ圧縮技術をサポートする。

G6050/6060のアーキテクチャ
G6100/6110のアーキテクチャ

(多和田 新也)