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ソフトバンク孫社長、「つながりやすさと速さは我々がNo.1」

9月30日 開催

孫正義社長

 ソフトバンクモバイル株式会社は30日、2013年冬〜2014年春に発売されるモバイル端末を発表。これに合わせて、都内で新製品発表会を開催し、代表取締役社長の孫正義氏が、同社が持つモバイルネットワークの強みと、新製品について紹介した。本記事では、発表会の様子をお伝えする。端末の詳細などは別記事を参照されたい。

 発表会では新製品についての紹介もあったが、大半の時間はソフトバンクモバイルの通信ネットワークについて語られた。冒頭で孫社長は「我々はNTTドコモとauが自分自身を知る以上に、モバイル端末の繋がりやすさや通信速度を調査してきている。スマートフォンのパケット接続率、通話接続率、iPhone 5のパケット接続率のいずれをとってもNo.1であると自負している」とアピールした。

 また、影響利用者数3万人以上、かつ継続時間2時間以上におよぶ障害が発生した「重大事故」の場合、総務大臣に報告することが義務付けられているが、ソフトバンクモバイルに関しては850日間以上無事故を継続していることを示し、「これは我々がいかにネットワークに力を入れているか証明する良い例だ」と誇った。

スマートフォンのパケット接続率比較
スマートフォンの通話接続率の比較
iPhone 5の通話接続率の比較
850日間無重大事故で、ネットワークへの思い入れを語る

 そして「ソフトバンクは繋がらないというイメージをお持ちのユーザーは未だいると思う。しかし今では我々がもっとも繋がりやすい。それでもソフトバンクに悪いイメージを持たれるのは、ユーザーの皆様の責任ではなく、我々の責任だ。2010年当初、我々のネットワークのカバー率は確かに低かったからだ。しかし2010年に電波改善宣言を実施し、基地局を積極的に増やしてから次第に改善。2013年現在で多くの地域をカバーできている」と説明。実際のネットワークカバーエリアを地図で示し、進歩と改善を示唆した。

3キャリアの2010年3月時点のカバー率
ソフトバンクモバイルの2013年8月時点のカバー率と他2キャリアの比較
ソフトバンクモバイルのみの2010年3月時点のカバー率
ソフトバンクモバイルのみの2013年8月時点のカバー率。赤い部分が増えているのがわかる

 このさまざまな努力の結果、第三者機関からもスマートフォン総合満足度、高速通信ネットワーク満足度においてNo.1を獲得したという。

日経BPコンサルティングによるスマートフォン満足度
LTE対応スマートフォン販売の割合(3社合計)
高速通信ネットワークの満足度

 同社はこれまでに、「SoftBank 4G」と呼ばれるTD-LTE方式、「SoftBank 4G LTE」と呼ばれるFDD-LTE方式のネットワークで展開しているが、両方の規格で大規模展開しているのはソフトバンクモバイルが世界初だったという。

 SoftBank 4Gについては、小セル方式や38,000の基地局(2013年8月時点)の展開などにより、Androidの平均スループットにおいて他社を凌駕できるという。さらに、ソフトバンクが従来から持つ2.1GHz帯のLTEのに加え、買収したイー・モバイルの1.7GHz帯を合わせ、帯域も従来の5MHz幅から10MHz幅に拡大し、75Mbpsの「倍速ダブルLTE」で展開、実効速度を改善していく。また、来年には900MHz帯も加えたトリプルLTEで展開する。

ソフトバンクモバイルが持つ2つの高速通信ネットワーク、TD-LTEとFDD-LTE
少セル化により、1つの基地局における混信を低減
基地局数の増加と今後の計画
Android機種のパケット接続率比較
Android機種の平均速度比較
帯域幅を10MHzとし、2.1GHzと1.7GHzの2つのバンドで展開する「倍速ダブルLTE」
倍速ダブルLTEで実効速度を改善

 今回の発表会以前に投入された「iPhone 5s」と「iPhone 5c」でも、倍速ダブルLTEに対応しているため、他社より快適に利用できることをアピール。社員を総動員して、全国JR・私鉄乗降客数トップ1,000の駅で全キャリアのiPhone 5cの速度テストを実施した結果、このうちの837駅で速度がトップだったという。

 第三者機関による調査でも、500駅中427駅でソフトバンクがもっとも速く、さらに山手線内の29駅のうち20駅でも、ソフトバンクが最も速い。さらに全国の主要ランドマークで調査した結果でも、半数を超える場所でソフトバンクが最速だった。

 結果として、ドコモが新たにiPhoneに参入するも、直近のiPhone 5sと5cの量販店での販売台数では、ソフトバンクがトップだった。「これはユーザーがソフトバンクのネットワークに満足していることを裏付ける結果だと思う」と語った。

日本全国の乗降客数トップ1,000駅で、3キャリアのiPhone 5cの通信速度を比較
実際に調査した1,000駅
このうち837駅でソフトバンクのiPhone 5cが最も速かった
平均速度でも他社を凌駕するという
第三者機関によるiPhone 5c速度調査でもソフトバンクが最も高速だった
山手線内でも、29駅中20駅で速度トップ
主要125のランドマークにおける調査
半数を超えるランドマークで速度がトップだった
平均速度や20Mbps以上で繋がった割合
iPhone 5sによるパケット接続率でもトップだったという
iPhone 5s/5cの量販店販売台数比較

 最後に孫社長は、「これまで繋がらないとか遅いとか言われてきた。しかし今日の発表会の大半の時間をネットワークについて語ったのは、それだけネットワークに自信を持っているからだ。倍速ダブルLTEで、倍返しだ」と話題のドラマ“半沢直樹”の台詞を口にした。

 また、「我々はiPhoneに先見性を見出し、ほかのキャリアに先がけてiPhoneを投入。ビッグデータを活用することで、スマートフォンのトラフィックについてのノウハウを蓄積した。もし我々のネットワークを未だに繋がらない、遅いというのなら、これまで我々が示してきた大量の分析データを覆すようなデータを持ってきて欲しい」と語った。

 質疑応答では、米Sprint買収によるシナジー効果について問われ「Sprint買収により、我々の購買の交渉力が上がり、これまでに投入できなかったメーカーの端末を投入できるようになる。こうしたシナジー効果は今後1年〜2年後見られるだろう」としながらも、iPhoneとAndroid以外の端末については「Windows Phone、Tizen OS、Firefox OSは興味なし」と断言した。

2014年にはトリプルLTEも展開
もともとiPhone向けだったSoftBank 4G LTEと、Android向けだったSoftBank 4Gを合併し、Hybrid 4G LTE」として訴求。対応端末をリリースする
AQUOS PHONE Xx 302SHを紹介する孫社長
画面占有率が80.5%で、“全身大画面”を謳う
AQUOS PHONE Xx mini 303SHを紹介する孫社長
世界最高の487ppi高密度液晶が特徴
303SHは小型ながらも全部入りという位置づけ
ARROWS A 301Fを紹介
ハイスペックが特徴のARROWS A
302SHをベースとしたディズニー・モバイル・オン・ソフトバンク機「DM016SH」
「THE PREMIUM10 WATERPROOF 301SH」と「COLOR LIFE4 WATERPROOF 301P」も紹介する孫社長
PocketWiFi 301HWの特徴
ソフトバンクの母親社員サークルが企画した「子育てサポートサービス」も紹介された
サービスの一環である「ベビーモニター」はスマートフォンで子供の様子をモニタリングできるだけでなく、泣き声を感知してメール送信する機能を搭載
写真を容量無制限でアップロードできるサービスや、無料相談サービスなども展開する
運動量などをスマートフォンでチェックできる「HealthCare」
初の高機能スマート体組成計「301SI」
体脂肪率は骨レベルなども分析できる高機能モデル。分析データをスマートフォンで閲覧できる
ソフトバンクモバイルの発表会でお馴染みとなったスギちゃんは「ハイブリッドスギちゃん」として登場
水沢アリーさんもゲストとして招かれた
旧「AQUOS PHONE 205SH」だと、画面の枠が太くてスギちゃんが引っかかって外に出られないが……
新AQUOS PHONE Xx 302SHでは、スギちゃんが外に出られるという寸法
水沢アリーさんは「ソフトバンクのCMに出たいです」と孫社長にアピールするが、孫社長のことを「孫君」と呼んでしまう
体組成計のデモとして登場したスギちゃん、現役重量挙げアスリートの三宅宏実さん、そしてその父で同じく重量挙げの選手である三宅義行さんも登場
3人のデータを公開。担当医師は「スギちゃんは意外と良くて、アスリートも目指せる体質。でも貶そうとしたのに、残念」とコメント
46kgの重量挙げにスギちゃんも挑戦。顔を真赤にしながらも持ち上がらないので……
三宅宏実さんに挙げてもらい、スギちゃんは特別なウエイトなしバーベルに挑戦
「スマホで健康管理」を掲げながらも、棒だけで苦しそうなスギちゃん
ところが、この後孫社長挑戦し、笑顔で46kgのバーベルをあっさり持ち上げてしまう

(劉 尭)