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シャープ、「Mebius」ブランドのWindowsタブレットを発表
~WQXGA対応10.1型IGZO搭載、LTE対応、防水/防塵仕様
(2013/9/30 13:30)
シャープ株式会社は30日、CEATEC 2013会場にて、WQXGA対応10.1型の高解像度IGZO液晶を搭載したWindows 8.1タブレットを「Mebius Pad」のブランドで発売予定であることを明らかにした。発売は2014年1月の予定。
MebiusはシャープのPCブランドで、2010年に同社はPC生産からの撤退を表明していた。今回そのブランドがWindowsタブレットで復活した。今回の発表は、開発表明で、詳細な仕様や、価格などは正式発表の11月に明らかになる予定だが、現在判明している仕様からも、かなり力の入ったものになっていることが窺い知れる。
タブレットの顔となる液晶ディスプレイにはIGZO技術を採用。同社自身のIGZO採用製品には、5型のスマートフォンと7型のタブレットがあり、いずれもAQUOSブランドのコンシューマ向けとなる中、Mebius Padは初の10.1型製品。また、Mebius Padはビジネス向けの位置付けとなる。そのため、ビジネス文書の閲覧性を考慮し、アスペクト比は16:10とした。解像度は2,560×1,600ドット(WQXGA)で、画素密度は300ppiに達する。指と同じ静電容量式のタッチペンも付属する。
ビジネス向けタブレットは、各社から多数の製品が出ているが、シャープでは、従来の製品は、モビリティ、資産活用、接続性、セキュリティ、拡張性、作業性の面で潜在的な不満があると分析しており、その回答としてMebius Padを打ち出す。
タブレット用OSとしては、iOS、Androidにも関心・需要が集まっているが、3割以上のユーザーはWindowsに関心があり、今後シェアは減少傾向だが、それでも2017年時点でPCとタブレットにおけるWindowsのシェアは4分の3を占めるものと思われていることから、Windows 8.1/8.1 Proを採用し、既存資産との互換性を確保した。
モビリティの面については、詳細な本体サイズ、重量はまだ公開されていないが、手に持った限りでは10.1型として比較的軽い。また、防水/防塵仕様となっている。バッテリ駆動時間も未公開だが、1日充電せずに利用できる駆動時間を想定しているという。
接続性については、LTEを採用。キャリアはNTTドコモで、SIMロックは解除できない。
プロセッサは先日発表されたばかりの、Bay Trail-TことAtom Z3000シリーズの最上位となるAtom Z3770を採用し、オフィス系アプリの編集なども十分こなせる性能を確保した。
またオプションとなるが、USB×3、Ethernet、HDMI出力、AC端子を備えた拡張クレードルを用意し、オフィス内では外部液晶やキーボード、マウスを繋いで操作できる。このほか、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、前面/背面にカメラを備える。
なお、法人向けだが店頭などで個人向けにも販売する。