インテル、第4世代Coreプロセッサと8シリーズチップセットを公開

　インテル株式会社は2日、コードネーム「Haswell」こと第4世代Coreプロセッサおよび、対応するIntel 8シリーズチップセットの仕様などを公開した。

　Haswellは、これまでのIvy Bridgeと同じ22nmプロセスを採用するが、マイクロアーキテクチャの改良により、特に低消費電力化とグラフィックス機能の高性能化を果たした。すでに明らかにされているとおり、Ivy Bridgeと比べ、バッテリ駆動時間は1.5倍に延長され、3Dグラフィックス性能は2倍以上に伸びている。

　今回公開されたのは、デスクトップ用CPUが14製品、モバイル用製品が7製品。チップセットもそれぞれ5製品と3製品の仕様が明らかになった。デスクトップのパッケージはLGA1150で、型番末尾Kは倍率がロックされていない。

　チップセットの主な特徴としては、I/Oポートフレキシビリティという機能が追加。USBやPCI Expressのポート/レーン数は、基本的に上限が決まっているが、PCメーカーが特定のポートを増やして、ほかを減らすといったように柔軟に構成を決定できる。このほか、B75/Q77まであったPCIバスのサポートが全製品で廃止され、CPU間の通信速度は7シリーズの2倍になった。

　USBポート数は最大14で、内USB 3.0は最大6、PCI Expressレーン数は最大8、SATA 6Gbpsポート数は最大6。ディスプレイ出力はデジタルがCPU側に移動したので、ミニD-Sub15ピンのみをサポートする。

　チップセットのバリエーションは、デスクトップ用がZ87、H87、Q87、Q85、B85の5製品、モバイル用がQM87、HM87、HM86の3製品。

Intel Z87 Expressのブロックダイヤグラム