ASUS、Radeon HD 7970 GHz Editionを2基搭載した「ARES II」

　台湾ASUSは8日(現地時間)、Radeon HD 7970 GHz Editionを2基搭載したR.O.G(Republic of Gamer)ブランドのマルチGPUカード「ARES II」を発表した。

　AMD系GPUで最上位のRadeon HD 7970 GHz Editionを1つのボード上に搭載したハイエンドゲーマー向けの製品。独自の空冷+水冷ハイブリッドクーラーを搭載し、カード部は2スロットに収まる形状ながら高い冷却性能を実現する。水冷ラジエータ部は別途ケースの120mm角ファンマウントに取り付ける仕組み。

　カード本体はカバーに覆われ、放熱フィンはないが、カード中央に1基の80mm角ファンが搭載され、メモリや電源周囲を冷やす。一方GPUを冷やす水冷ラジエータは比較的厚みがあり、120mm角ファン2基を用いてサンドイッチにすることで冷却性を高めている。この機構により、デュアルGPUカードの「GeForce GTX 690」のリファレンスデザインより31℃低い動作温度を実現するという。

電源は8ピン×3

カード本体

内部構造

　また、独自の電源回路「DIGI+ VRM」を採用し、20フェーズのSuper Alloy Powerアーキテクチャを採用。高耐久の固体コンデンサ、チョークコイル、MOSFETを用いることで、オーバークロック耐性を高めると共に、リファレンスのRadeon HD 7970やGeForce GTX 690と比較して2.5倍の寿命を実現するという。電源コネクタはPCI Express用8ピン×3。

　コアクロックは1,050MHz、Boostクロックは1,100MHzと標準よりオーバークロックされている。また、ビデオメモリは合計6GBのGDDR5を搭載。バス幅は384bit、クロックは6.6GHz。GeForce GTX 690より13%高速としており、フルHDを超える2,560×1,440ドットや2,560×1,600ドットでのゲームプレイに好適としている。

　PCとの接続インターフェイスはPCI Express x16(3.0)。インターフェイスは、Dual Link DVI、Single Link DVI、DisplayPort×4。CrossFireXブリッジも付属し、カード2基を用いたクアッドGPU構成も可能とみられる。カード長はおよそ30cm。

ROG RAIDR Express

　このほか、発売中のUSB DAC「Xonar Essence One」に新日本無線製のハイエンドオペアンプ「MUSES 01」を採用した「Xonar Essence One MUSES Edition」、AMD E2-2000プロセッサを搭載したMini-ITXマザーボード「E2KM1-I Deluxe」、PCI Express接続で高速性を実現したR.O.GブランドのSSD「RAIDR Express」なども同時発表した。