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Intel、TDP 6W台のデータセンター向けSoC「Atom S1200シリーズ」を発表

Intel Atom S1200シリーズ
12月11日(現地時間) 発表

 米Intelは12月11日(現地時間)、データセンター向けの低消費電力SoC「Atom S1200シリーズ」を発表した。本日より出荷が開始される。

 Atom S1200 ファミリーは、64bit対応のデュアルCPUコア、DDR3メモリコントローラ、8レーンのPCI Express 2.0、USB 2.0などのIO機能を統合したSoC(System-on-Chip)。「Centerton」のコードネームで開発されてきたもので、プロセスルールは32nm。パッケージはFCBGA1283。

 Hyper-Threadingに対応することで2コアで4スレッド動作が可能。仮想化機能のIntel Virtualization TechnologyやECCもサポートする。キャッシュメモリは1MB。メモリはシングルチャネルで最大8GBまで対応する。

 3製品がラインナップされ、「Atom S1220」が動作クロックが1.6GHz、TDPが8.1W、価格が54ドル。「Atom S1240」が同1.6GHz、6.1W、64ドル「Atom S1260」が同2GHz、8.5W、64ドル。

 また、Intelのプロセッサ価格表には、「Atom S1269」(同1.6GHz、11.7W、80ドル)、「Atom S1279」(同1.6GHz、13.1W、103ドル)、「Atom S1289」(同2GHz、14W、120ドル)という3製品も掲載されている。

 Intelでは2009年以降、データセンター向けにXeonの低電圧版などを提供してきたが、同じデータセンター内でもより高密度で高い電力効率が必要とされる別の用途に向けて、今回のAtom S1200を提供するとしている。例えば、Webトランザクションなどのミッションクリティカルな用途ではXeon、フロントエンドのWebサーバなどの多大なワークロードを処理する用途でAtom S1200シリーズ、といった使い方を紹介している。

 今後このセグメントへ向けて、2013年に22nmプロセスの「Avoton」、2014年には14nmプロセスの製品を提供するとのロードマップも示している。

Atom S1200シリーズの概要
ロードマップ。2013年に22nmの「Avoton」、2014年には14nmプロセスの製品を提供するとしている

(多和田 新也)